仕組[語句情報] » 仕組

「仕組〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仕組の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「冬」より 著者:芥川竜之介
に半月形《はんげつがた》の窓が一つあり、面会人はこの窓の向うに顔を顕《あら》わす仕組みになっていた。 従兄《いとこ》はこの窓の向うに、――光の乏しい硝子《ガラ....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
人間で、諸君に依頼しなければ、今日今日を食っていけないようでしたら、現在のような仕組みの世の中では、あるいは非を知りながらも諸君に依頼して、パンを食うような道に....
「美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
ふ。 かうして花が出来上ると、客の抜いた籤と照合せる。が、勿論前に記したやうな仕組になつてゐるのだから、籤に書かれた花の名と、造上げた舞台の花とが一致すること....
「振動魔」より 著者:海野十三
きにも、この把手をまわすことによって振動数を変え、例の恐ろしい目的を果そうという仕組みだった。 「じゃ、ちょっと、その音響を出してみますよ。たいへん奇妙な調子の....
「火星探険」より 著者:海野十三
動車の置いてある国道へ急いだ。 豪華な昼食 張《チャン》とネッドの二人が仕組んだ牛頭大仙人の占いは、思いがけなく大成功をおさめた。その証拠には、翌朝エリ....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
タポタ滴れそうな仕掛になっている。この種のものは色々の際物――当時の出来事などが仕組まれてありました。が、私の記憶しているのでは、何でも心中ものが多かった。こん....
「霊界通信　小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
つまり、すべては魂と魂の交通を狙ったもので、こればかりは実に何ともいえぬほど巧い仕組になって居るのでございます。私が山の修行場に居りながら、何うやら竜宮界の模様....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
クライスラーでも一日数時間ずつ、何十年の練習が積みかさならなければあの音は出ない仕組みになつているのだから話は簡単である。一般の観察によると映画は音楽がはいつて....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
木大将の一代記というのを見た覚えがある。その写真は乃木大将の少年時代からのことが仕組まれてあつて、まだ前髪をつけた乃木大将が淋しい田舎道を歩いていると、大入道や....
「映画の普及力とは」より 著者:伊丹万作
日館を掃除して待つてさえいれば老若男女がどこからともなく賽銭を持つて集まつてくる仕組みになつている。 ところが館を単位としての映画企業があまりにも高度の発達を....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
てくる。花田の弟になり切った俺がおまえといっしょにここにいて愁歎場を見せるという仕組みなんだ。どうだ仙人どももわかったか。花田の弟になる俺は生きて行くが、花田の....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
御公家でな、しみったれに取りたがる評判の対手だから、ついお前の話に乗ってお茶番を仕組んで上げたようなものの、これが道理から言って見なさい、師匠と親は無理な者と思....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
その娘たちのなかでいちばん姉さん株で引卒者という立場の初世が、わざと出会うように仕組んでいるのではないかと疑いはじめた。実際はその逆で、多少不良性のある秀治が、....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
り、カネをたくさん集めたものが総裁となり、総裁になったものが総理大臣になるという仕組みになっております。 政治がこのように金で動かされる結果として、金次第とい....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
する。するとちょうど客の頭の上でどんちょうがバタバタとゆれ、涼しい風を送るという仕組みなのだが骨が折れるばかりでたいした効果はなかった。 間もなく国の親から返....