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「仕舞い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仕舞いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
らすぐかけつければ間に合わないこともありませんわ、飛行機が滑走を始めれば、もうお仕舞いですよ」 「ありがとうエミリー」と、ドレゴは本気になって感謝した。 「それ....
壊れたバリコン」より 著者:海野十三
と言うものは、このことが頭にこびりついて、君も知るとおりの神経衰弱のようになって仕舞いました。しかし僕の一念は何としてもセントー・ハヤオの不思議な通信によって暴....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ョ、フカガワ附近の工業地帯を爆破し、尚、余裕があれば、ウエノ停車場を、やっつけて仕舞います」 「よろしい」リンドボーン大佐は、このとき長身を、すっくり伸して、直....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
煙家のうちでも、最も特異な吸い方なのだ。火のついた巻煙草がだんだんと短くなってお仕舞いになると脂くさくなる。これは決して美味いところではない。それを大事に最後ま....
」より 著者:海野十三
めたまま、背のびをした。 「あのウ、先生」 「む。――」 「あの卵は、どこかにお仕舞いでしょうか」 「卵というと……」 「先日、あちらからお持ちかえりになりまし....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
ろうという者も出て来たので、本部はすこし明るくなった。 「吸血鬼事件も、これでお仕舞いになるでしょうな。どうも訳が分らないうちにお仕舞いになって、すこし惜しい気....
三人の双生児」より 著者:海野十三
妾の胸は早鐘のように躍った。 ジジーン。ベルは再びけたたましく鳴った――もうお仕舞いだと思った。 「もしもし西村さん。もうお寝み? あたくし速水なんですけれど....
蠅男」より 著者:海野十三
ちに居らしまへんぜ」 「ああそうでっか。おおきに。――そんならこれで喋るのんはお仕舞いにしまっせ」 帆村は、さっきからしきりと両人の扉ごしの会話に耳を傾けてい....
今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
にやってきたか。御苦労なことじゃ」 この頃の爆撃はラジオのアナウンスだけで、お仕舞いだから、頼りない。地下都市の構築法が完全になって、爆弾が落ちても、地響一つ....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
のようなものを硝子の縁から取りはなしました。そしてそのまま折り畳んで、ポケットに仕舞いこんだのでした。 丁度そのときです。 戸外に、やかましいサイレンの音が....
火葬国風景」より 著者:海野十三
き立つと見る間に、やがてクルクルと廻りだした。その廻転は次第次第に速力を加え、お仕舞いにはまるで鳴門の渦巻のようになり、そうなるとシャボン玉の形も失せて、ただ灰....
不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
いるかということを理解して貰いたかったのであった。 乃公の夢は、以上の話だけで仕舞いではない。これからいよいよ、夢のミステリーについてお話したいと思うんだ。こ....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
縄は、焼けた大樹の地上から八、九尺もある木の股のところに懸っていた。縄はそこでお仕舞いになってはいず、股のところから大樹の向う側にずっと長く斜に引き張られている....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
の建ち並んだ、物静かな、そして何やら無骨な市街で、商家と言っても、品物は皆奥深く仕舞い込んでありました。そうそう私はツイ近頃不図した機会に、こちらの世界から一|....
石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
した。 「ふん、やっぱりそうか……いや、疑って済まなかったね」蜂須賀巡査は巻尺を仕舞いながら云った。「すると、どうしてもこの長い石塀は、あの時より、少くとも三尺....