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「仕舞うた〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仕舞うたの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
縮図」より 著者:徳田秋声
ら、主人に可愛がられ、十八までそこの奥向きの小間使として働き、やがて馬喰町のある仕舞うた家に片着いたのだった。馬喰町といっても彼女の片着いたのは士階級で、土地や....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
と云われて女も驚きまして飛退きますと、 男「此の始末はマア何う云うもんか、呆れて仕舞うたなア……僕が僅かに十日|許り東京に参って居た留守の間に、隠し男を引入れる....
露肆」より 著者:泉鏡花
時が過ぎ、半が過ぎ、どうじゃ諸君、やがて一時頃まで遣って来んぞ。 他の露店は皆仕舞うたんじゃ。それで無うてから既に露店の許された時間は経過して、僅に巡行の警官....
栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
も義父はんと云うてでしたえ、 若しお金をどむする事出けん様やったら私早う戻いて仕舞うた方がええてな。 義母はんは、若しもの時はそうきめて御出でやはるんえきっ....
葦笛(一幕)」より 著者:宮本百合子
殿。 年老いた私共は、その若人のするほどにも思われなければ又する勢ももう失せて仕舞うたのじゃ――が年若い血のもえる人達はようする力をもってじゃ。 身分の高い....
胚胎」より 著者:宮本百合子
寺を建て僧侶を迎え致いたが一向に甲斐も見えいでうなされ始めてから三月立って死んで仕舞うたと申す事での。 学問のある人も徳の高い僧侶もそれが乙女の持ってまいった....