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「他力本願〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

他力本願の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
の者が、その無価値を知りつつ、半インテリゲンツィア養成の政策的方向におし流されて他力本願的日常に落ちて行ったのであるが、ヒューマニズムの問題の旺盛化につれてつよ....
一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
とは思わないが、今のままではやり切れない、何とかならないものか、という消極的な、他力本願的気分がある。一方には、現在の状勢でプロレタリア文学運動の確立のために組....
現代の主題」より 著者:宮本百合子
にか見せてくれ。なにか新しいものを啓示して、新しい情熱をふき入れてくれ。そういう他力本願の心理的要求が瀰漫している。 より年代の若い人々の間には、また別様の求....
一九四六年の文壇」より 著者:宮本百合子
る責任という点は抹殺して、主人公の卑劣さ、劣等ささえ、外部の力のせいであるという他力本願の扱いかたです。これは、過去の文学において、個人の確立がされていなかった....
しようがない、だろうか?」より 著者:宮本百合子
なった女の心には、しようがないわよ、どうせなるようにしかならないんだから! と、他力本願がさかだちしたタンカもきられている。 講和の問題がおこって来ているにつ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
中将の令嬢の由。 『都』をこの頃とるようにしました。文芸欄で高見順が今日の文学の他力本願主義、後退の跳梁について書いていて、他力本願(題材主義)で、題材のいいの....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
だが、自ら坊主退治に戦うべき本分を忘れて、人が火事退治をしてくれるべきものという他力本願に依存しているから、日本の美学者だの歴史家などというものは、口に文化の美....
銀三十枚」より 著者:国枝史郎
気に駈られるものであった。ある日私は自分へ云った。 「基督を求めるには及ばない。他力本願は卑怯者の手段だ。自分のことは自分でするがいい」 で私はすることにした....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
無い、他人様のおなさけで、インフレ景気に有頂天になっている東宝には、その内部から他力本願の虚を衝いて、赤化を夢みる幻影が、スクリーンに映されんとしている。しかし....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
お世話にならずとも、自力で極楽往生の道があろうが、他によるべのない悪人は、弥陀の他力本願に依頼してのみ往生が出来る。十方の衆生至心に信楽して、我が極楽浄土に生れ....