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他山の石
「他山の石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
他山の石の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
こそ「よけいなお世話」で、男子の私よりも婦人の方が、くわしいことですが、しかし「
他山の石、もってわが玉を磨くべし」だと思います。 こころの化粧です。顔や肌の化....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
者の文学論、文学観はいくらでもあるが、科学者の文学観は比較的少数なので、いわゆる
他山の石の石くずぐらいにはなるかもしれないというのが、自分の自分への申し訳である....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
の軍学や上杉風の戦法などが日本に生まれた。もっともよき敵はもっともよき友である、
他山の石は相砥礪して珠になるのだ。千三があるために光一が進み、光一があるために千....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
見にして寡聞《かぶん》、お腹の立つような申上げようも致すかもしれませんが、これも
他山の石として御聴取を願い得れば、光栄の至りでございます」 ここまで異状なく、....
「傍人の言」より 著者:豊島与志雄
は云う。 こうなると、循環論だ。それでも、文学者に対しては傍人たる彼の言、以て
他山の石とするに足るものを持っている……或は、より以上のものを持っている、とも思えないでもない。....
「性格批判の問題」より 著者:豊島与志雄
の感情の高調時に於ける、三人称的批判と一人称的我執との交錯は、芸術作家にとっては
他山の石となり得るものを持っている。芸術家には女性的分子が多いからというのではな....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
璞玉《たま》に比してみずから快《かい》とするの愚《ぐ》なることを信ずるから、常に
他山の石を藉《か》りて自分の玉を磨《みが》くの用に供したいと思う。 そこで今ま....
「数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
引用中の大半を占めて居る。博士のこの論文は有益なものであって、和算史の研究上には
他山の石としてはなはだ尊重すべきである。なにぶん伊太利語であるために、これを翻訳....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
『論語』を知っている人にはこの書は全然用がないというわけでもない。そういう人にも
他山の石としてはいくらか役立つであろう。 この書において用いた『論語』は、武内....
「真の愛国心」より 著者:新渡戸稲造
の善《よ》く、交り易《やす》い人が多く、仕事するにも自《おのずか》ら愉快である。
他山の石|以《もっ》て玉を磨《みが》くべしという教《おしえ》が世に伝えられている....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、数里の道のりをいつのまにか歩いたが、御岳の薬草やお六櫛のことなどは、二人の旅に
他山の石ほどの値打もない。だが、どうせ歩く道はひとつなので、その晩は須原の駅に泊....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
同じ達磨像を見ても、吉重の画はずっと低俗である。一点一画、武蔵のそれとはいわゆる
他山の石のものだ。 野田家のことに及んだので思い出したことがある。かつて私が熊....