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他年
「他年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
他年の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「突貫紀行」より 著者:幸田露伴
り、ついには大の字をなして天を仰ぎつつ地上に身を横たえ、額を照らす月光に浴して、
他年のたれ死をする時あらば大抵《たいてい》かかる光景ならんと、悲しき想像なんどを....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
人心を動かすに至りてはすなわち一の論派と見做すにおいて妨げあらじ。この急進論派は
他年の民権説に端啓を与えたるや疑うべからず。しかして当時にありては第一にその師友....
「斗南先生」より 著者:中島敦
土地四五千万の人民を得るも、何ぞ黄人の衰滅に補あらん。又何ぞ白人の横行を妨げん。
他年|煢々《けいけい》孤立、五洲の内を環顧するに一の同種の国なく一の唇歯輔車《し....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
に学問芸術界の列宿を数えて見たい。しかし観察が徒に汎きに失せぬために、わたくしは
他年抽斎が直接に交通すべき人物に限って観察することとしたい。即ち抽斎の師となり、....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
可くして行わる可らざるの所望なれば、我輩は今後十年二十年の短日月に多きを求めず、
他年の大成は
他年の人の責任に遺して今日は今日の急を謀り、兎にも角にも今の女子をし....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
対牛楼上無状を嗟す 司馬浜前に不平を洩らす 豈|翔だ路傍|狗鼠を誅するのみならん
他年東海長鯨を掣す 船虫 閉花羞月好手姿 巧計人を賺いて人知らず 張婦....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
未定艸 風雨共帰舟、言従海外遊、鐙明孤塔遠、風圧片帆遒、海水平如砥、客心間似鴎、
他年応相済、莫漫説欧洲。 (風と雨とともに舟に乗る、ここに海外の視察よりす、あか....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
》しましょう維新前後無茶苦茶の形勢を見てとてもこの有様では独立は六《むつ》かしい
他年一日外国人から如何《いか》なる侮辱を被《こうむ》るかも知れぬ、さればとて今日....