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他日
「他日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
他日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
《デスク》の前へ坐っていた。
(以上を以て「路上」の前篇を終るものとす。後篇は
他日を期する事とすべし。)
(大正八年七月)....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
はいかにしてかなき袖《そで》を振りける? 魚は木に縁《よ》りて求むべからず、渠は
他日の興行を質入れして前借りしたりしなり。 その一年、その二年は、とにもかくに....
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
である。善悪にかかわらず日本一と名のつくのが、すでに男らしいことではないか。かつ
他日この悪道路が改善せられて市街が整頓《せいとん》するとともに、他の不必要な整頓....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
てイるの、ね」と、僕の肩をたたいた。 僕を商売人と見たので、また厭気がしたが、
他日わが国を風靡する大文学者だなどといばったところで、かの女の分ろうはずもないか....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
外国書籍の供給が不十分な国では、一冊や二冊でも頗る大切である。且其の焼けた一冊が
他日の大発明家、大文学家、乃至大建築家を作るべき機縁を持っていたかも解らない。何....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
を見向かんともなさずして、いとも静に、冷かに、着物の袖も動かさざりき。 諸君、
他日もし北陸に旅行して、ついでありて金沢を過りたまわん時、好事の方々心あらば、通....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
とができない。活字に附せられたものは、未発表の部分の単なる標本として之を取扱い、
他日全部公開の機会の到来を待つより外に途がない。 『私自身の観念が、果してこの通....
「カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
外国ノ人タチナドモカナヲ一種類オボエレバイイコトニナレバ非常ニ助カルダロウ。ソノ
他日本文化ノ普及ニ役立ツコトハ非常ナモノデアロウ。 九、印刷文化ノウエニズイブン....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
学は起稿当初の腹案であったが、実地を踏査しなければ解らぬ個処が存外多いのですべて
他日の機会に譲ることにした。『八犬伝』地図も添ゆる予定であったが、同じ理由で。)....
「妖怪学」より 著者:井上円了
を説明し、もって心理考究の一助となすのみ。かくのごとく、妖怪の事実を考究説明して
他日に至れば、あるいは一科独立の学となるも知るべからず。ゆえに、これを講述するは....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
、私の考えとどうも合っておらんと思うこともあります。妖怪学のことについては、私が
他日これを研究し尽くした後にお話しいたすつもりでありますから、今日までいろいろ人....
「迷信解」より 著者:井上円了
発狂と見なければならぬ。かかる発狂談を一度なり二度なり聞き込みて記憶しておると、
他日、精神に異状を起こす場合には、やはり同じき状態に陥り、同じ現象を呈することが....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
った。 が、考証はマダ僅に足を踏掛けたばかりであっても、その博覧癖と穿鑿癖とが
他日の大成を十分約束するに足るものがあった。『帝諡考』の如き立派な大著を貢献され....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
教と風俗とに関したる事項のみを掲出せり。しかして、各国の政教関係論にいたりては、
他日別に編述することあるべし。 一、この書、むしろ洋行雑記にして、宗教、風俗のほ....
「西航日録」より 著者:井上円了
りて、多年サンスクリットを研習し、黽勉怠らず、昨今大いにその歩を進めたりという。
他日、一大プロフェッサーとなりて帰朝あるは、今より期して待つべきなり。また同氏の....