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他端
「他端〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
他端の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球盗難」より 著者:海野十三
一つシッカリその綱の端を持っているんだよ。……」 と早口に云って、彼は自ら綱の
他端を持って素早く自分の胴中に結ぶと、井戸端に駈けつけた。それからポンポンと半靴....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
故に、その一方が進む時は、他方も前に進むのである。一端を押しつけることによって、
他端が後に引くことは考えられない。 では近代初頭に於ける古典韻文の凋落は、どこ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
たのであった。これはすこぶる能率のいい機械で、一端から一のエネルギーを加えると、
他端からその三百倍のエネルギーが出てくるというすごいものであって、その原理は、原....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
とは互いにぶつかって砕け散乱する。戦いの大いなる泡《あわ》である。一端のロボーと
他端のレイユとはともにその波のうちに押し流された。ナポレオンは近衛兵の残兵をもっ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
さむら》とも言うべきありさまだった。それらの囲いの土地はどれも皆、一端に川を控え
他端に一つの人家を持っていた。上に述べた背広と木靴《きぐつ》の男は一八一七年ごろ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
た。
晩の六時ごろ、ソーモンの通路は戦場と化した。暴徒はその一端におり、軍隊は
他端にいた。彼らは鉄柵《てつさく》から鉄柵へ銃を打ち合った。ひとりの傍観者、ひと....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
しく引張れば解けて来る結び方の輪を一つ作っておき、この輪をボルトの把手にかける。
他端はその儘ドアの下から室外に出す。こうしておいて外からドアをとじ、紐を右に引く....