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「他邦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

他邦の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
り尽し、または移殖私占させおわりたるゆえ、この国ばかりに日が照らぬと憤りて去りて他邦へ行き、和歌山辺へ来たらず。ために白蟻大いに繁昌し、ついに紀三井寺から和歌山....
十二支考」より 著者:南方熊楠
リアン・チャンド王が狩すると兎一疋林中に逃げ入って虎と化けた。これは無双の吉瑞で他邦人がこの国を兎ほど弱しと侮って伐《う》つと実は虎ほど強いと判る兆《きざし》と....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
も合衆国の部に加わりたく申し聞け候えども、これもって断わり申し候。これまで合衆国他邦と会盟いたし候儀もこれあり候えども、右は干戈を用い候儀はこれなく、条約をもっ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、誤解も甚だしく、実は竜に関する信念は、インドや支那とその近傍諸国に限らず、広く他邦他大州にも存したもので、たとえば、ニューギニアのタミ人元服を行う時、その青年....
十二支考」より 著者:南方熊楠
虫を除き去り、爾来《じらい》永久この国の土に触れば蝮が即死する。この国の石や砂を他邦へ持ち行き毒虫を取り廻らせば虫その輪を脱け出で得ず皆死す。この国の木で圏《わ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
玉の持ち主たるべしといい、玉を受け取りて直ちに嚥《の》み下し隠れ去った。それより他邦に之《ゆ》きて一老人の養子となる。この養子|唾《つばき》はくごとに金を吐く、....
連環記」より 著者:幸田露伴
ある。何時から何時まで給助したのか知らぬが、有力な檀那が附かなくては、寂照も長く他邦には居れまいから、其事は実際だったに違無い。 丁謂は蘇州長州の人、少い時|....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ねえお話を手放しでなさりやす……曲亭の文にも、人ノ家婦ニ姦淫《かんいん》スルコト他邦ニモアリトイエドモ、コノ地最モ甚《はなは》ダシ、とあるとか、名古屋ノ女、顔色....
映画と民族性」より 著者:伊丹万作
つて行く。しかしいかに優れた芸術でもあまりにも民族性が濃厚で国際性に乏しい場合は他邦で理解せられず、したがつて国境を越えない場合がある。 たとえば芭蕉の俳句で....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
に誘入するを要するなり。 今、わが国旧来の宗教には神仏二教あり。仏はそのはじめ他邦より入りたるも、弘法大師神仏調和論を唱えてより以来、インドの仏教は転じて日本....
西航日録」より 著者:井上円了
たるは、仏教のため、および国家のために、大いに喜ぶべく、かつ祝すべきなり。ことに他邦人のいまだ断行し得ざる空前の冒険旅行者を、哲学館出身者中より出だし、欧米人を....
我が教育の欠陥」より 著者:新渡戸稲造
人は国民をして、この国土の如くに美しからしむべく、吾人は、吾人の運命をして、世界他邦の玩具ならしむべきものならんには、吾人は我が子孫を教育するに、祖先の厳正なる....
民族優勢説の危険」より 著者:新渡戸稲造
て弊害《へいがい》あるを怖る。米人がハンドレッド・ペルセント米人といえるに対し、他邦民は大分反感を抱いている。今こそアングロ・サクソンは景気がよいから、かかる人....