»
仗
「仗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
恐れている。おれは前《さき》の法勝寺《ほっしょうじ》の執行《しゅぎょう》じゃ。兵
仗《へいじょう》の道は知る筈がない。が、天下は思いのほか、おれの議論に応ずるかも....
「趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
て過去の紀念のごとく華《はな》やかなる群衆の中に点じ出されていた。将軍を迎えた儀
仗兵《ぎじょうへい》の馬が万歳の声に驚ろいて前足を高くあげて人込の中にそれようと....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
。五戒を受けざれども正法を護るをもって乃ち大乗と名づく。正法を護る者は正に刀剣器
仗を執持すべし」と説かれてあり、日蓮聖人は「兵法剣形の大事もこの妙法より出たり」....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
しこの時、綴織の下った長管喇叭の音が起って筒長太鼓が打ち鳴らされ、静蹕を報ずる儀
仗官の声が聴かれたなら、ちょうどそれが、十八世紀ヴュルッテムベルクかケルンテン辺....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
や直ちに兵を率いて禁中に入り、主上を奉迎して幕府に行幸を願った。倉卒の際とて、儀
仗を整える暇もなく、車駕幕府に入らんとした。所が近士の侍の間にもめ事があって、夜....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ことを欲し、みだりに供奉の乗車と誤認し、投進せしに、御の車駕に触る。右は衝突|儀
仗の条をもって論じ、情を酌量して五等を減じ、懲役五十日のところ、過誤につき贖罪金....
「安重根」より 著者:谷譲次
、露支顕官、各国新聞記者団、写真班、ボウイ、日本人警部、日露支出迎人、露支両国儀
仗兵、軍楽隊、露国憲兵、駅員。 (朝鮮人たちはルバシカ、背広、詰襟、朝鮮服、蒙古....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
一 パピニアーヌス、罪案を草せず 士の最も重んずるところは節義である。その立つやこれに
仗《よ》り、その動くやこれに基づき、その進むやこれに嚮《むか》う。節義の存すると....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
秀の小舅《こじゅうと》の後藤末子に宗禅院という山法師があって、山法師の事だから兵
仗《へいじょう》にもたずさわった、其人の事だ、というのである。成程|然様《そう》....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
てみると、もうお客はこれで終っている。きょうの御儀に日本綿布の外衣をそろえた、儀
仗兵も休ませなくてはならない。さあ、腹も減ったし、羊も焼けている。胡椒飯を腹さん....
「死者の書」より 著者:折口信夫
太宰帥のはなばなしい生活の装いとして、連れられて行っていた。宮廷から賜る資人・※
仗も、大貴族の家の門地の高さを示すものとして、美々しく著飾らされて、皆任地へつい....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
いう所と、韓奕の篇の王錫韓侯、淑※綏章、箪※錯衡、玄袞赤※、鉤膺鏤錫、※※浅韈、
仗革金厄、という所だけは読みにくかった。 武芸の方は、まず剣術から始めたが宜い....
「弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
」 「うむ、しからば塗籠籐は?」 「すなわち士卒の使う物」 「蒔絵弓は?」 「儀
仗に用い」 「白木糸裏は?」 「軍陣に使用す」 「天晴れ!」と女の清らかな声が、....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
紋章を金糸で刺繍した美々しい陣羽織《レ・タバール》組。……槍の穂先をきらめかす儀
仗の小隊。それから、いよいよ戴冠式のお馬車がやってくる。六頭の白馬に輓かせた金の....
「法然行伝」より 著者:中里介山
等の面々今こそ出家の身ではあるが、昔は錚々《そうそう》たる武士達が、法衣の上に兵
仗を帯して、法然の遺骸を守って伴についた。それを聞いて家の子郎党達が馳せ集まった....