付かぬ事[語句情報] » 付かぬ事

「付かぬ事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

付かぬ事の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
で一番名高いのは、男で加藤虎之助女で大磯の虎女だろ。依って本篇の終りに余り人の気付かぬ事を二つ述べる、まず大磯のお虎さんは『曾我物語』四に、母は大磯の長者父は一....
四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
月が悲しげに人を照すのみ。 若し其処のが負傷者なら、この叫声を聴いてよもや気の付かぬ事はあるまい。してみれば、これは死骸だ。味方のかしら、敵のかしら。ええ、馬....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
コンナ矛盾した事が又とほかに在り得ようか。 ……尤も強いて解釈をつけようとすれば付かぬ事もない。二人の博士は何等かの学理研究の目的で一人の少女と、双生児の片ッ方....
十二支考」より 著者:南方熊楠
寺考』等にほとんど集め尽くしたから今また贅《ぜい》せず、ただ二つ三つ先輩のまだ気付かぬ事を述べんに、清姫という名余り古くもなき戯曲や道成寺の略物語等に、真砂庄司....
電車と風呂」より 著者:寺田寅彦
そこらの山陰や川口にはこんな浴場はいくらも残っているだろう。 こんな取り止めも付かぬ事を色々な人に話してみた。 二、三の先輩は怒ったような顔をし、あるいは苦....
文学の中の科学的要素」より 著者:寺田寅彦
問題が能知者との関係にわたる場合には科学の範囲を脱して、科学ばかりではもう始末の付かぬ事は明らかである。この点に対する誤解から種々な謬見が生れる事は識者の日常目....
戦争と気象学」より 著者:寺田寅彦
かった。こういう場合に気象学や気候学の知識が如何に貴重であるかは世人のあまり気の付かぬ事である。 欧洲大戦が始まって以来あらゆる科学が徴発されている。気象学の....