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付合い
「付合い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
付合いの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河明り」より 著者:岡本かの子
ろいろ迷った揚句、どなたか世間の広い男の方にでも入って頂いて、そういう方々ともお
付合いしてみて、改めて娘の身の振り方を考え直してみましょう。まあ、打ち撒ければ、....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
、ここまであとをしたってきましたが、迷惑でしょうがほんのちょっとの間、そこまでお
付合いが願えませんか」
雪之丞はためらわなかった。相手が泥棒にしろ、やくざにし....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
れほどにも思いません。」と、三津子さんは笑いながら言いました。「世間のうるさいお
付合いはありませんし、そりゃ全く気楽ですわ。空気もよし、景色もよし、からだのため....
「秘密の庭」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
この家の男共が今なお捜索中であった。師父ブラウンはオブリアン司令官の鋭敏な神経に
付合いをするような人では少しもないので、新しい首の所へ行って、眼をしばたたきなが....
「鼠」より 著者:岡本綺堂
た。お糸は色白の上に容貌も悪くない。小さいときから苦労をして来たというだけに、人
付合いも悪くない。それやこれやで近所の評判もよく、伊平さんはよい娘を拾い当てたと....
「深川女房」より 著者:小栗風葉
してもらおう。知っての通り、俺も親内と言っちゃ一人もねえのだから、どうかまあ親類
付合いというようなことにね……そこで、改めて一つ上げよう」 差さるる盃を女は黙....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
って一身の独立をなすものなり。さて独立といえば、ひとり世の中の偏人奇物にて世間の
付合いもなき者のように聞こゆれども、けっして然らず。人として世に居《お》れば、も....
「審判」より 著者:カフカフランツ
たかなりを傷つけようなどとは思いませんでした。Kさん、あなたはもう私とは長年のお
付合いですから、そのことを信じていただけるはずですわ。私がこの数日どんなに思い悩....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
るけれども、私は一向そんな事は知らない。ただありがたい結構なお医者さんと思ってお
付合い申しただけである。それのみならず私の夢にも知らない事までお前がやったろうと....
「世間師」より 著者:小栗風葉
や、もう、貧乏|閑なしですよ、へへへ。」と卑しい笑様をする。 「巧く言ってるぜ。
付合いは嫌いだし、酒は飲まず、女には上さんで不自由しねえし、それで溜らなかったら....
「はつ恋」より 著者:神西清
でネズミが、ひきわり麦をねらってるみたいにさ」 わたしは返事の代りに、ほんのお
付合いににやりと笑ってみせて、『この気持を、親が知ったらなあ!』と考えた。十一時....