付属品[語句情報] » 付属品

「付属品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

付属品の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
はこう答えた。 『それや僕に限ったこっちゃないぜ。君だってそうじゃないか、機械の付属品たる君と、妻君のための君と、奴隷としての君と、君の主人としての君と、だれだ....
」より 著者:島崎藤村
は、銀座まで買いにお徳を娘につけてやった。それほどにして造りあげた帽子も、服も、付属品いっさいも、わずか二月ほどの役にしか立たないとを知った時に私も驚いた。 「....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
もの、ということになりそうである。 こう考えて了えば併し、歴史的時間の、恐らく付属品に過ぎなくなる。そうすれば歴史は自分の原理、その一般的構造――夫が歴史的時....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ているインテリ小市民の社会生活権喪失に就いての不安などは、重大は重大でも、云わば付属品のようなものにしか過ぎないだろう。 支配者が最も恐れているらしい人心の不....
風俗時評」より 著者:豊島与志雄
り簡単であろう。肌につけるものから順次に比較しても明かだし、和装の半襟や帯とその付属品一切の繁雑さを考えても明かである。けれども、この種の彼女等は、簡単なるがた....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
書はカサばった包みをぶらさげてきた。中から、タキシード、シルクハット、靴、その他付属品、ステッキに白い手袋まで一揃い現れた。 「あなた、きてごらんなさい」 せ....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
びしいけれどもまことに身も心も軽々としたいい心持ちのものであつた。 いつさいの付属品と装飾を取り去られたのちの正味掛け値なしの自分の姿を冷静に評価する機会を持....
」より 著者:犬田卯
て六百何十円――約七百円近く集まった金は一銭の剰余も不足もなく金ピカの大礼服及び付属品|一切代として決算せられたのである。柳原ものではあるまいかと思われるような....
頭蓋骨の秘密」より 著者:小酒井不木
置かれてありました。見るもあわれな、黒みがかった骸骨でありまして、帽子衣服などの付属品はそのそばにならべてありました。俊夫君はまず、頭蓋骨を取りあげて、しばらく....