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「付帯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

付帯の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
錯覚自我説」より 著者:辻潤
はじめて価値なるものは設定せられるのである。 2 価値は機制に付帯した副感情である。副現象である。複雑な主観がおのれの中にある惰性必然の機制を....
一つの思考実験」より 著者:寺田寅彦
を草するという事は少しも不都合とは思われないのみならず、むしろそういう事は職務に付帯した義務の一部分と考えられない事はない。またそういうものを記述する事によって....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
う点では律動的でない戯曲や小説や紀行文や随筆やとも共通な要素をもっている。それに付帯してもう一つ音楽的な律動的要素が融合してそうしていわゆる詩歌となっているので....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
存する。シルエットの世界には遠い遠い過去の人生の幻影といったようなものの笹べりが付帯している。ここから実物の写真では表現し難い詩が生まれ出る。また近ごろの漫画的....
試験管」より 著者:寺田寅彦
ールタールのにおいには、われわれに親しい人間生活の幻影がつきまとっている。それに付帯した親しみもありなつかしみもありうるであろう。しかし異国的なゴムの葉のにおい....
映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
て若い芸術であるという事が一つ、それから映画の成立にいろいろなテクニカルな要項が付帯しているために、それに関する知識の程度によって批評家の種類と段階の差別が多様....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
ともなんら科学的の根拠のないことであると思われるが、しかしこれらは干支の算年法に付帯して生じた迷信であって、そういう第二義的な弊が伴なうからと言って干支の使用が....
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
妻と物理的にはほとんど同じ現象であってもそれは決して稲田の闇を走らない。あらゆる付帯的気象条件がちがい従って人間の感受性に対するその作用は全然別物ではないかと思....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
実上は之が北支の安寧秩序を確保することは或る限度まで必ず出来るであろうが、それは付帯的な結果であって、本当の目的でも何でもない。本来の意義は国民政府権力からの独....
源氏物語」より 著者:紫式部
は物思ふ袖《そで》に色やまがへる これはだれも知らぬ源氏の歌である。御葬儀に付帯したことの皆終わったころになってかえって帝はお心細く思召《おぼしめ》した。女....
源氏物語」より 著者:紫式部
ょうえん》のこと、その際の音楽者、舞い人の選定などは源氏の引き受けていることで、付帯して行なわれる仏事の日の経巻や仏像の製作、法事の僧たちへ出す布施《ふせ》の衣....
源氏物語」より 著者:紫式部
るのであったから、若菜の賀を姫宮から奉らせようかと院はお思いつきになって、それに付帯した法会の布施にお出しになる法服の仕度をおさせになり、すべて精進でされる御宴....
馬妖記」より 著者:岡本綺堂
紙に包んで革文庫に蔵められて、文庫の上書きには「妖馬の毛」と記されてある。それに付帯する伝説として、神原家に凶事か吉事のある場合にはどこかで馬のいななく声が三度....