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「付物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

付物の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ようなことを言います。 聞き終った権六は、 「なるほど、そいつは近ごろ面白い見付物《みつけもの》でございます、まかりまちがっても嚇《おどか》しで済む、うまくゆ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ん、ひとつこの屋根へ登って、見物しようじゃねえか」 「こりゃ梯子、時に取っての見付物《めつけもの》だ」 この場合において恰好《かっこう》な見付物であり、機敏な....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、六はら村の長徳寺様より西町の芋七へ下さる」 手拍子パチパチ。 「半紙十帖、煮付物一重、三太郎後家様より長松へ下さる」 手拍子パチパチ。 「榾《ほた》三束、....
都会に於ける中流婦人の生活」より 著者:豊島与志雄
ない。凡て萎微し沈滞しきって陰鬱である。 朝起きると、室の掃除やこまこました片付物などをし、女中が拵えてくれた食物を食べ、良人や子供達の服装の世話をし、良人を....
新妻の手記」より 著者:豊島与志雄
で、一定の方式があって、私はそれをすっかり身につけなければならなかった。食後の片付物についても同様である。或る時、午前中薄曇りなのに洗濯をしたところ、午後から翌....
日和下駄」より 著者:永井荷風
大榎の木蔭に休んだ。土手にはその時分から既に「昇ルベカラズ」の立札《たてふだ》が付物《つきもの》になっていたが構わず登れば堀を隔てて遠く町が見える。かくの如き眺....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
うございますが、御内儀さん、若旦那様も御病気の服装でも何んでしょうから、一寸御紋付物か何かのお支度を成さいましては如何です」 内「あれの物は一通り此方の土蔵に来....
放免考」より 著者:喜田貞吉
頃の祭にはひとり庁の下部ばかりでなく、他の舎人・童・雑色・口取なども、往々種々の付物を着けておった。同条に、 院の御牛の童 別の院の御牛の下部童 院の御飾馬の御....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
下った左側に水を得られたのは仕合せであった。世の中に何が嫌だといって、しらあえが付物でない事は、私に取ってはせめてもの幸福である。 温かい夕食を済して、疲れた....