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仙台
「仙台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仙台の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
だっ広い住宅にたった一人《ひとり》残したまま、葉子ともに三人の娘を連れて、親佐は
仙台《せんだい》に立ちのいてしまった。木部の友人たちが葉子の不人情を怒って、木部....
「或る女」より 著者:有島武郎
事を考えるといちばん賤《いや》しい種類の人間のように思わないではいられなかった。
仙台《せんだい》で、新聞社の社長と親佐《おやさ》と葉子との間に起こった事として不....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
は、顔を見合わせて迭《たが》いに色を動かせり。渠は質素なる黒の紋着きの羽織に、節
仙台《ふしせんだい》の袴《はかま》を穿《は》きて、その髭は弁者より麗しきものなり....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
耳であったのだった。すなわち、その煙突の頂上には、鉄筋コンクリートの中に隠れて、
仙台放送局の円本博士が発明したM式マイクロフォンが麒麟のような聴覚をもち、逓信省....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
が目についた。僅かに南浦園のかおりがする。 角に消防署があるところで左へ曲って
仙台坂へ出るつもりであるが、行けども行けどもその消防署が見えぬ。そこで心細くなっ....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
わす頃から、音もせず、霧雨になって、遠近に、まばらな田舎家の軒とともに煙りつつ、
仙台に着いた時分に雨はあがった。 次第に、麦も、田も色には出たが、菜種の花も雨....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
、繋ぐ、見得がいいぞ、吉左右! とか言って、腹が空いているんですから、五つ紋も、
仙台|平も、手づかみの、がつがつ喰。…… で、それ以来――事件の起りました、と....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
し。」 「おお。」 「雨は降るし。」 「ほう。」 「やっと、お天気になったのが、
仙台からこっちでね、いや、馬鹿々々しく、皈って来た途中ですよ。」 成程、馬鹿々....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
えね、お前さん出来るわけがありますの。……その野宿で倒れた時さ――当にして行った
仙台の人が、青森へ住替えたというので、取りつく島からまた流れて、なけなしの汽車の....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、天保銭を車に積んで切通しを飛んだ、思案入道殿の方が柄が大きい。……その意気や、
仙台、紀文を凌駕するものである。 と、大理石の建物にはあるまじき、ひょろひょろ....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
の鳥居の際へ一人出て来たのが、これを見るとつかつかと下りた、黒縮緬三ツ紋の羽織、
仙台平の袴、黒|羽二重の紋附を着て宗十郎|頭巾を冠り、金銀を鏤めた大小、雪駄|穿....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
てりゃ小児が取りに入りましょうけれども、御覧じゃりまし、お茶の水の向うの崖だって
仙台様お堀割の昔から誰も足踏をした者はございませんや。日蔭はどこだって朝から暗う....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
へ養子となって封を襲うた関係上、九州の特色ある玩具が奥州に移ったものと見られる。
仙台地方に流行するポンポコ槍の尖端に附いている瓢には、元来穀物の種子が貯えられた....
「キド効果」より 著者:海野十三
出る。もっと廻すと札幌のIK、名古屋のCK、新潟のQK、熊本のGK、静岡のPK、
仙台のHKなどという具合に、二十七ヶ所の違った放送が目盛盤のひねり様一つで出てく....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
くれました。「不思議な縁ですね、まだ下極りで、世間に発表はしないけれども、今度、
仙台の――一学校の名誉教授の内命を受けて、あと二月ぐらいで任に赴く。――ま、その....