仙洞御所[語句情報] » 仙洞御所

「仙洞御所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仙洞御所の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
が江戸の方から上って来て、いずれも鉄砲持参で、一人ずつ腰弁当でこの街道を通った。仙洞御所の出火のうわさ、その火は西陣までの町通りを焼き尽くして天明年度の大火より....
『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
主となし奉るべし―― とか、または、 ――大老は、関白尚忠と同腹にて、主上を仙洞御所に移し奉り、祐宮を擁立して新帝と仰ぎ奉り、関白をもって摂政となし、幕府の....
にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
明天皇ご即位前後、禁裡御料のことは代官小堀が代々管掌していた。代官小堀は、禁裡と仙洞御所の諸官からの申告によって、宮中一ヵ年の収支を計算し、これを京都所司代へ差....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
愛着がこの寺に集まった。従って尼寺と後宮との交渉が多く、後には孝謙上皇が住まれて仙洞御所のようになったこともあった。そのころは上皇ももう御年が四十六七であった。....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
受禅されると、通親は外舅として勢力を得、内大臣に昇り、後鳥羽上皇の院別当となって仙洞御所の実権を握り、卿二品という女傑と結んで政を左右する。それに対して九条家は....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
の末期にあがいた人々の演じた人間|宿業劇は、余りにも、生々しいものでした。内裏や仙洞御所は、その活舞台です。崇徳天皇も、近衛幼帝も、みなこれ、畏き傀儡たるにすぎ....