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仙窟
「仙窟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仙窟の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
う俊才で、官は尚書左丞にまで登りました。祖父の張薦も有名の人物で、張薦はかの『遊
仙窟』や『朝野僉載』を書いた張|文成の孫にあたるように聞いて居ります。 この書....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
だ。劉宋の朝の読曲歌にも〈打ち殺す長鳴き鶏、弾じ去る烏臼《うきゅう》の鳥〉。『遊
仙窟』には〈憎むべし病鵲《びょうじゃく》夜半人を驚かす、薄媚《はくび》の狂鶏三更....
「源氏物語」より 著者:紫式部
が出て来て、 「なぜ人を懊悩させるように琴など鳴らしていらっしゃるのですか。(遊
仙窟。耳聞猶気絶、眼見若為憐)」 こう言うのに驚いたはずであるが、少し上げた御....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
と也」と云ったのは簡潔でいい。なお、この短歌の、「人二人」云々につき、代匠記で遊
仙窟の「天上無一」という句を引いていたが、この歌の作られた頃に、遊
仙窟が渡来した....
「瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
三旬、先生に陪して或は古墳旧刹を探り、また山を攀じ川を渉り、世の塵紛を忘れて神洞
仙窟に遊ぶがごとく、大に体力の重量を増すに至れり。嗚呼、先生|何ぞ予を愛するの深....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
乞ふ死是れ生真なり※し 薄命紅顔の双寡婦 奇縁白髪の両新人 洞房の華燭前夢を温め
仙窟の煙霞老身を寄す 錬汞服沙一日に非ず 古木再び春に逢ふ無かる可けん ....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
幻想に変化せざるを得なかったであろう。少なくとも宝楼閣がシナ風に描かれる程度に遊
仙窟の気分もまた付加せられずにはいなかったであろう。この画のごときも仙宮に弥陀仏....