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代々木
「代々木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
代々木の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武蔵野」より 著者:国木田独歩
。
小金井の流れのごとき、その一である。この流れは東京近郊に及んでは千駄ヶ谷、
代々木、角筈《つのはず》などの諸村の間を流れて新宿に入り四谷上水となる。また井頭....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
めえ達はどこの何という者だ」 かれらが恐るおそる申し立てるところによると、男は
代々木の多聞院門前に住む経師屋《きょうじや》のせがれ徳次郎、女は内藤新宿甲州屋の....
「新生」より 著者:島崎藤村
んべつ》なぞを贈って寄《よこ》してくれたことを考えても、思わず岸本の頭は下った。
代々木、加賀町、元園町、その他の友人や日頃仕事の上で懇意にする人達も多くやって来....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
時間をいうと、九月二十一日の午後十時半近くのこと、品川方面ゆきの省線電車が新宿、
代々木、原宿、渋谷を経て、エビス駅を発車し次の目黒駅へ向けて、凡そその中間と思わ....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
ーカーの香がプンプンすることであろう。どこから今時分でてきたのか知らないが、多分
代々木あたりの友人の宅での徹夜|麻雀の席から、例の病で真夜中の街へ滑りだしたもの....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
をなし給え。 九月九日 ◯昨八日、米軍初めて帝都内に進駐す。米大使館をはじめ、
代々木練兵場、麻布三連隊なり。 ◯満州、樺太、朝鮮北部はたいへんな混乱、暴行なり....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
つかなかった。 プラットホームに降りて電車を待つ間も、電車に乗り込んでからも、
代々木駅で乗替えの間も、怪しい男は絶えず静子と適当の間隔を保ちながら、鋭く彼女を....
「郊外」より 著者:国木田独歩
くれないかと言いだした。その言い草がおもしろいじゃアないか、こういうんだ、今度|
代々木の八幡宮が改築になったからそれへ奉納したいというんだ。それから老爺しきりと....
「反スタイルの記」より 著者:坂口安吾
私もヒロポンはやめたいと思っているのだが、近ごろは万事スタイルの混乱時代で、先日
代々木の街頭で、おれがこの道を歩いているとだれでも共産党だと思うだろうな、と言っ....
「西荻随筆」より 著者:坂口安吾
立てることにした。 一人では、とても行けないから、大井広介に助太刀をもとめて、
代々木へ訪ねたら、彼はイトコが立候補して、選挙応援に九州へ出向いて不在であった。....
「独房」より 著者:小林多喜二
た。 新宿は特に帰えりに廻わってもらうことにして、自動車は淀橋から右に入って、
代々木に出て、神宮の外苑を走った。二人は窓硝子に頬も、額も、鼻もぺしゃんこに押し....
「経帷子の秘密」より 著者:岡本綺堂
観音の歳市へ出てゆくと、その留守に三之助が歳暮の礼に来た。三之助は由兵衛の弟で、
代々木町の三河屋という同商売の家へ婿に行ったのである。兄は留守でも奥の座敷へ通さ....
「父の墓」より 著者:岡本綺堂
ぼろに低く這い高く迷いて、近き碑を包み遠き雲を掠めつ、その蒼く白き烟の末に渋谷、
代々木、角筈の森は静に眠りて、暮るるを惜む春の日も漸くその樹梢に低く懸れば、黄昏....
「叔父と甥と」より 著者:岡本綺堂
いる。きょうも晴れたれど朝寒し。 八人の額に秋の寒さかな その帰途、人々と共に
代々木の練兵場をゆきぬけて、浄水所の堤に出づ。ここらは英一が生前しばしば来りてス....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
札を貼ったといって腹を立てたり、歌舞伎座から乗った自動車の運転手が山谷といったら
代々木かといったといって口惜しがったり、相手ほしやでいるところだからたまりません....