代り番こ[語句情報] » 代り番こ

「代り番こ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

代り番この前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
家の大根いうてな、みんな評判してな。一本でも二本でも盗もうとしてるんじゃ。家中、代り番こに、ねず番しとるんじゃ。一朱銀の一つも持ってくるがええ。大根の一本や二本....
新世帯」より 著者:徳田秋声
に、店の方はほぼ形がついた。新吉は小僧二人に年越しのものや、蕎麦を饗応うてから、代り番こに湯と床屋にやった。店も奥もようやくひっそりとして来た。油の乏しくなった....
安重根」より 著者:谷譲次
淳 (ベッドから)よく眠っていたよ。君は朝までぐっすり眠らなくちゃあ。僕と劉君が代り番こに起きているから大丈夫だ。 安重根もふたたび枕に就き、劉東夏は戸口の椅子....
新しきシベリアを横切る」より 著者:宮本百合子
ずらして帽子をかぶり、外套片袖ひっかけて浮浪児みたいな風体で坐ってる。 二人で代り番こに本の目録を作るためタイプライターをうった。 十月三十一日。 雪の上....
女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
日、二人はまったく愛人同士のように暮したのである。同じ卓で食事をし、同じ室に寝、代り番こに留守居をして本館の湯に出かけ、そのくせ、戸に錠をかって一緒にあちこち歩....
次郎物語」より 著者:下村湖人
で永らく離室に寝ていたが、死ぬ十日はかり前から、ぼつぼつ親類の人たちが集まって、代り番こに徹夜をやりはじめた。その中には、次郎がはじめて見るような人たちも五六人....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
、来意をきいた。 相変らず、長時間待たせたあげく、四人ものアンチャンが小窓から代り番こに隙見して、放二の服装や、その背後に人はいないかと点検しているようである....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
落へおちる如くである。三枝子とオソノは毎週の日曜に教会へ行くことができないから、代り番こに、隔週の日曜に教会へ行く。彼女ら二人揃っては行かれないのだし、重太郎も....