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「代代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

代代の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
そうなんだ、そうなんだ。夫婦そろって首をくくったというんですよ。なんでも、ご先祖代代日本橋のほうでね、手広くかつおぶし問屋をやっていたんだそうなが、なんのたたり....
縮図」より 著者:徳田秋声
必要であり、投票を一手に集めるのにその信望は利用されなければならなかった。 八代代議士と倉持との会談も、無論投票に関することで、倉持は原敬の依頼状まで受け取り....
微笑」より 著者:横光利一
間、栖方の家庭上にはこの若者を悩ましている一つの悲劇があった。それは、母の実家が代代の勤皇家であるところへ、父が左翼で獄に入ったため、籍もろとも実家の方が栖方母....
旅愁」より 著者:横光利一
まさしくグランド・オペラに自分のいることだけは間違いはなさそうだった。 「これが代代の日本の若者の心をそそのかせていって熄まなかったものか。これが人生を波立たす....
夜の靴」より 著者:横光利一
いる。この頭の良さは、小さな米粒の点と、田の線からなる幾何学とをせずにはいられぬ代代の習慣により、自然に研ぎ磨かれて来ているためであろう。農家を愚鈍と思うものは....
阿霞」より 著者:田中貢太郎
とう夏侯という姓の家へ再縁した。その夏侯は景の家の地並びにいたが、田の境のことで代代仲が悪かった。景はそのことを聞いてますます夏侯の家を恨んだ。そして康はその一....
阿英」より 著者:田中貢太郎
。嫂は非常に駭いた。玉もそれを聞いて懼れた。玉は簾を隔てていった。 「私の家は、代代徳を積んでいて、一度だって怨みをかったことがない。もし怪しい者なら、どうか早....
蓮花公主」より 著者:田中貢太郎
の故が解りかねます」 貴い官にいる人はいった。 「王様が先生が清族で、そのうえ代代徳望のあるのをなつかしく思われて、一度お目にかかってお話したいと申しますから....
位牌と鼠」より 著者:田中貢太郎
入っていたが、鼠は箱の蓋を開けるなりばらばらと飛び出して往った。三好家では驚いて代代幡署へ荻原の捜査方を願い出た。....
廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
ドロボウ――ひどいわあ! まだ、鼠のシッポほどにもなっていないのを。おお、おお、代代の聖人様! おしりをつねりたまえ日本人の。(言いながら、手は野菜をきざみ、そ....
澪標」より 著者:外村繁
に出て、商業に従事してい、妻が子供達と共に留守を守っている。 新村宗左衛門家は代代百姓であったが、新村家の家乗には、元禄十三年、初めて布を商った記録が残ってい....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
一 男貮人 安喜香我美南郡はかせ頭赤岡村 足田市太 小者共 右市太夫先祖代代安喜香我美南郡はかせ頭役仕来候由、依者也、 元禄貮己 ....