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代役
「代役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
代役の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
すが、どこへ逐電しましたのか皆目見当がつかない状態でありますので、とりあえず私が
代役することになりました」笑い声が起ったが、しかし直ぐ止んだ。「――えー、そうい....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
霊地を穢すその狼藉が、わが退屈男の気性気ッ腑として出来ないのです。ましてや対手は
代役ながら、治外の権力ともいうべき俗人不犯の寺格を預かっている寺僧でした。これが....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
だが、このとき袋猫々探偵は得意の絶頂にいた。なぜならば、彼は巧みに苅谷夫人の
代役をつとめていたからである。別言すれば、烏啼が苅谷邸から攫っていったのは、姿こ....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
っていなかった。アンが、防空壕を出ていくといったとき、彼はいよいよこの女の亭主の
代役が終ったのかと思って、憂鬱になった。が、アンがいよいよ空爆下の防空壕の外へ飛....
「源氏物語」より 著者:紫式部
どの多い土地だのに宿直の人だって初めほど頼もしい人は来ていなかったのですからね、
代役だと言って下っぱの者をよこすようになって、その人たちというものは夜まわりをす....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、最後にコマ五郎親分が錠を下して下へ降りたところまでやって下さい。コマ五郎親分の
代役は土佐八さんにやっていただきます。あの日とちがって、本日は縁の下には薪木があ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
はこまるが、全然メクラでもこまる。なぜなら、せっかく養女にもらうのだから、女中の
代役がつとまらなければ意味をなさん。それには片目が見えなくては困るという次第で、....
「魔都」より 著者:久生十蘭
え、君、そういう考え方はすこし奇抜だとは思わんかね。……岩井がそれほど巧妙に僕の
代役をやってのけられるんなら、金剛石の方も何も僕などを煩わさずに自分自身でやれそ....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
事件の内容は、絢爛たる歌舞伎の舞台に、『京鹿子娘道成寺』の所作事を演じつつある名
代役者が、蛇体に変じるため、造りものの鐘にはいったまま、無人の内部で、何者かのた....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
役人は刑場に居残っているらしい。 仙太 (走り寄って)あ! 兄さん! 兄さん!
代役 控えませいっ!(仙太の腰を蹴る) 喜平 (続いて土手へ上って来そうにゾロゾ....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
役人は刑場に居残っているらしい) 仙太 (走り寄って)あ! 兄さん! 兄さん!
代役 控えませいっ! (仙太の腰を蹴る) 喜平 (つづいて土手へ上って来そうにゾ....
「カシタンカ」より 著者:神西清
ジプトのピラミッドでは、おばさん、きょうは、おまえが死んだイワン・イワーヌィチの
代役をつとめるんだ。ちぇっ、どうなることやら! 準備ひとつしちゃいないし、ろくろ....