代書人[語句情報] »
代書人
「代書人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
代書人の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
何度も何度も練習させたものだそうでまた、白鷹氏の手紙も、彼女が文案をして県庁前の
代書人に書かせて投凾したものだと言う事が、彼女の白状によって判明していたと言うが....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
。今に、えらい騒ぎになりますぜ、そのときは……」 酒を呑んでいるらしい羽織袴の
代書人といったような男が、汚い歯列を見せて、ニヤニヤと笑った。 「皆さん。静粛に....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
達だった。其日々々の暮しには何程の事もいらないとしても、未決監にいる夫への差入、
代書人や弁護士に支払う高と云うものは少からぬものだった。それを女手で、ましてや今....
「道標」より 著者:宮本百合子
のある復讐なのだった。
うしろの往来では十一月の北風に砂塵がまきあげられている
代書人の店先の土間の椅子にかけて、協議離婚の書式がげびた
代書人の筆蹟でかかれてゆ....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
身体がめきめきと発達したので制服の腕や胴は身体の肉がはちきれそうに見える。かれは
代書人の息子である。かれは東京から家へ帰るとすぐ黙々先生のご機嫌うかがいにくる。....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
辺に、もぐって、かつて女たちの、玉章を、きみは今……などと認めた覚えから、一時、
代書人をしていた。が、くらしに足りない。なくなれば、しゃっぽで、袴で、はた、洋服....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
彼らと並んで何日も日向ぼっこをしたから、この一家族の生活はよく知ってる。老家長は
代書人だった。きたない手さげのなかに、汚い紙と封筒と、きたないぺんとインクが驚く....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
男はまったく文盲でもなくまったく無知でもなかった。市場の手品師だったこともあり、
代書人だったこともある。その裁判は非常に市人の興味をひいた。死刑執行の前日に監獄....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
場で損をした。そこで俺は文人たることをやめなければならなかったんだ。それでもまだ
代書人はしてるよ。」
「ではお前さんは墓掘り人ではないんだね。」とフォーシュルヴ....