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「代用品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

代用品の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
り縛りつけたという。当人は至極温和しかったそうだ。 ◯後藤睦美君が、バラスト管の代用品をこしらえてくれた。 同君の一家も痩せてくるので、浜松へ疎開するそうだ。....
海底都市」より 著者:海野十三
らすことが出来ない。そんなことが分ったら、それこそ僕は永久に冷凍されちまって壁の代用品にならなければならない。 「その方法の一つは、研究材料になるのです。つまり....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
ちゃん、いくよ。お面《めん》!」 ぽかりと、一郎の頭に、新聞紙をまいてつくった代用品の竹刀《しない》が、ふりおろされた。 「ああッ、いたい!」 一郎は、とび....
異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
ても通じないで非常に弱ったそうだ。 トンカツに巡り会わない日本人はようやくその代用品を見つけて、衣を着た肉の揚物に対する執着を充たすだけで我慢しなければならぬ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
した芸術品としての絵画はすでにここには殆ど失われている。建築の一部として、壁紙の代用品として見るにしても、安建築にしか向かないし、彫刻は帽子カケや傘立やイスなど....
人造物語」より 著者:海野十三
、人造宝石、などと、数えてゆけば、きりがない。これ等の造品は、天然物の模造として代用品の役目をつとめるばかりではなく、天然物より勝れた点を多く持っている。人絹だ....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
発明ぶりを讃歎するなり嘲笑するなり、勝手にしろよ。手っ取り早くいえば、おれは酒の代用品を思いついたのだ。どんな思いつきだというのかね。それはもとより簡単だ。直接....
科学的新聞記者」より 著者:桐生悠々
刺戟を与えたための成長である。 神秘主義は理解し能わざる者の産物であり、理会の代用品であり、哲学のマルガリンである。科学的新聞記者の態度は創造的労作者のそれを....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
失礼かも知れないが、どうもそんな気がするのです。 何事によらず、当節は、偽物と代用品が多い。ところが、それはそれなりに職業として成立っているところに、誘惑もあ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
介するだけの勇気は持てなかったと思う。 大館市でも、中型に交尾させて、東京産の代用品と同じようなものを秋田犬と称して売りだしてもいる。純粋の大型の秋田のニンシ....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
時にはズボンのポケットに麻の特大のハンカチを入れておく。いざというときフロシキの代用品にもなるからである。麻のハンカチはフロシキ大でもカサばらなくて荷に感じない....
流刑地で」より 著者:カフカフランツ
を洗うことができないのを残念がりながら、とうとう手を砂のなかへ突っこんだ――この代用品は彼を満足はさせなかったのだが、それで我慢しないわけにいかなかったのだ。―....
鱧・穴子・鰻の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
けにはいかぬ。また、東京近海で獲れるはもは、肉がベタベタして論にならぬ。そこで、代用品というのも当たらないかも知れないが、あなごとか、うなぎとかが同じ用に役立つ....
河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
書、彼の句がそれを説明している。「鯛もあるのに無分別」なんていうと、たいはふぐの代用品になれる資格があるかにも聞え、また、たいはふぐ以上に美味いものであるかにも....
茶美生活」より 著者:北大路魯山人
してみたとて、茶の本道に分け入れる日はおぼつかない。初等生をもって、書画道具一式代用品では、個人の学問に資する足がかりは、いつになってもないわけである。 かよ....