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「代知〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

代知の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ニイチェに就いての雑感」より 著者:萩原朔太郎
の罪を一人で背負ひ、罪なくして十字架の上に死んだ。フリドリヒ・ニイチェもまた、近代知識人の苦悩を一人で背負つて、十字架の上に死んだ受難者である。耶蘇と同じく、ニ....
冬を越す蕾」より 著者:宮本百合子
動揺のモメントが共産主義や進歩的な文化運動への批判、個性の再吟味にあるという近代知識人的な自覚は、その実もう一重奥のところでは、土下座をしているあわれなものの....
わが戦争に対処せる工夫の数々」より 著者:坂口安吾
風呂にもぐりこんでゐるのである。 尤も私は精神的にも、この戦争といふものから近代知性と戦争との交るところの結論は知り得ずに、四五百年前の野武士の心境に就て、もつぱら自得するところがあつたのである。....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
芸術は悲しいグロテスク、明るい軽妙なグロテスクがその主要な相貌であつた。これが近代知性の生活感覚の中軸的相貌でもある。ヨッちやんの芸は前衛芸術の宿命に通じるもの....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
うやまい慕うた。父母の恩、師の恩、国土の恩、日蓮をつき動かしたこの感恩の至情は近代知識層の冷やかに見来ったところのものであり、しかも運命共同体の根本結紐として、....
大衆の知恵」より 著者:中井正一
。 一言にしていえば、この明治以後の百年ではどうしようもない封建性の残滓が、近代知識と同時に共存して、世界に類例のない滑稽な姿で、世界のスポットライトの前にさ....
聴衆0の講演会」より 著者:中井正一
っている。競輪という近代機械が、国定忠次ばりの繩張りの周囲を走り回わるように、近代知識人がその派閥性で、「やあやあ我こそは……」と声高らかにお互いに仁王立ちに立....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
的は、日本固有のこの一つの特色ある文芸から、どれだけまで他の手段では得られない前代知識が、得られるであろうかを説くにあるのだが、その前にちょっと触れておかねばな....