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「代行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

代行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球要塞」より 著者:海野十三
大恐慌《だいきょうこう》の中に抛《な》げこんでしまった。 恫喝《どうかつ》代行――人間でなければ彼は何者ぞ? “ピース提督、改めて聞こう。欧弗同盟軍に対し....
くろがね天狗」より 著者:海野十三
「近頃、くろがね天狗の手練が、大いに落ちたようだ」 という噂も、実はこの半之丞代行の拙い業によるものだった。――半之丞は、何日ぶりかに巡りあった行人が、くろが....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
っていい表現の意味だけだ。表現とは大まかに極言すれば、要するに事物関係そのものに代行する非現実的なシムボルなのだ。でそういう点から云って解釈学も亦、一つの立派な....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
の問題を、取り上げ得る形で取り上げたという点に存する。その限り之は所謂歴史哲学に代行するものであるが、それ故に又、之は決して歴史哲学の一部や一種類ではない。もし....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
或る新しい積極的な思想原理・文化原理・は、マルクス主義思想に代るものとして、その代行者として現われる。だが代行者の使命を徹底すれば、実はマルクス主義思想の代行者....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
らば噂となって伝わるべきものが、新聞やラジオを通して伝えられるに他ならない。噂の代行をしないものは一つとしてニュースとしての資格を持たない、ニュース・ヴァリュー....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
のある人間の当然の常識だろう。そこで物理や化学、数学などの講義が一体ラジオ放送で代行出来るだろうか。独り実験や実習に限らぬ。各種の記号や式は聴覚に訴えて放送する....
箱根熱海バス紀行」より 著者:寺田寅彦
朝食の食卓で偶然箱根行の話が持上がって、大急ぎで支度をして東京駅にかけつけ、九時五十五分の網代行に間に合った。二月頃から、一度子供連れで熱海へでも行ってみようと云っていたが....
新妻の手記」より 著者:豊島与志雄
必ず起き上った。 ただ一つ、文学、といってもつまらぬ翻訳だけだが、その点は母の代行をするのだった。つまり、母にとっては、私がその夢想の後継者であったろう。夢想....
中庸」より 著者:坂口安吾
いたい。余が何もしなくとも余の肩書が自然に働いてくれるのだから。事務も一切助役が代行する。いわば宴会の村長だというようなわけで、なるほど世間にはそんな村長も少い....
海豹島」より 著者:久生十蘭
のらせた。島の査察は重大な仕事だったが、さまざまに迷ったすえ、部下の技手に事務を代行させることに肚をきめ、正午近く、米、野菜、その他、若干の食糧を積んだ橇ととも....
日記」より 著者:宮本百合子
れてなおして、そのまま出すときまり、正午十五分すぎ安積へ出発。 二十一日 猪苗代行、二十四日帰京 二十五日―二日間宮、こう駆落ちす。 二十七日 「彼方に遠く」....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ならず、自分らが注意深く集めた情報が無視されたのを知った。エセックスが、ほとんど代行的な外務大臣の地位を占める形になったのである。いろいろの大使たち――トオマス....
〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
直後に創立せられたという偶然の事実からして、何か左翼組織の一層外廓に在ってそれに代行するものではないかという風な臆測も行われ、その臆測の上に立ってこういう団体の....
日本の民衆と「日本的なるもの」」より 著者:戸坂潤
政治上の問題ではない、今日の文化意識を貫徹する根本問題なのだ。 日本的なものの代行者として、民族性が最も屡々問題にされている。だが之は民族理論へ解消したり民族....