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代言人
「代言人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
代言人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
御聞き及びになった事がないものでもありますまい。当時相当な名声のあった楢山と云う
代言人《だいげんにん》の細君で、盛に男女同権を主張した、とかく如何《いかが》わし....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
三の妻に為るとは云わぬから、お紺は詮方なく愈々遺言状を書き替えるに決心し、倫敦へ
代言人を呼びに遣った、其の
代言人が明日来ると云う今夜の十二時にお紺は何者にか殺さ....
「無惨」より 著者:黒岩涙香
ら夫は最う男には違い無い(大)サア既に男とすれば誰が一尺余りの髪を延して居ますか
代言人の中には有とか言いますけれど夫は論外、又随分チョン髷も有りますが此髪の癖を....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
細君なぞの気心の置けない人たちが半蔵を迎えてくれた。主人の寛は植松弓夫と同郷で、
代言人(今の弁護士)として立とうとする旧士族の一人であり、細君やお婆さんはこの人....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
を飲んでいた。スウプのなかへ麺麭を千切って浮かすことの好きなミドルエセックス州の
代言人や、絶えず来年度の鉄道延長線の計画を確かな筋から聞き込んだと吹聴しているプ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
聞いてやって下さい、 「皆さん、御承知の通り、高慢、罪悪、恋の曲者《くせもの》、
代言人、物事に熱くなる性《さが》、乳母《うば》、それに猥褻《わいせつ》な馬鹿話、....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
ぶれて、一階ずつに、また部屋部屋に区切って、地図版画師や、建築師や、いかがわしい
代言人や、インチキ企業家など、あるゆる身分階級の人々に貸してあった。しかし、角か....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の間に、いろんな職業をやった。活版屋、経師《きょうじ》屋、小行商人、本屋の小僧、
代言人の書記、ある政治家の秘書、新聞記者。……そしてどの職業にいても、彼は何かの....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ょう》したりするんだが、何だかわかりゃしない、ただ下からその声が聞こえるだけよ。
代言人の所へ通って裁判のことを書くんで、今では日に二十スーとかもらうんだって。サ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
幣の取り扱いに熱中し、指に緑青《ろくしょう》を染め、折半小作人や請作人を仕込み、
代言人をよび、公証人を指揮し、弁護士をわずらわし、法官を訪れ、裁判を起こし、証書....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。一王朝の創設者であり代弁人であった。多少のシャールマーニュらしいところと多少の
代言人らしいところとを持っていた。要するに、高き独特な性格であり、フランス全体の....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
応じさせた主要な原因であったと云われている。 相続後の家政は大概、書記や執事や
代言人に任せてあって、彼自身は大審院の役をつとめるだけであった。家作の修理などを....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
置におり、才川家の家族の一員として邸内に同居していた。彼が小栗に位置をゆずって、
代言人の事務所をひらいて別居したのは三年前です。次には狡智にたけた元番頭の天心堂....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
であるが、現在、文献として残つている最古のものは、フランス十六世紀の所産である『
代言人パトラン先生』で、この作品は作者不詳であるにも拘わらず、フランス古代劇の傑....
「妾宅」より 著者:永井荷風
き日常の衣服の品質|縞柄《しまがら》さえ、満足には撰択し得ないではないか。或者は
代言人《だいげんにん》の玄関番の如く、或者は歯医者の零落《おちぶれ》の如く、或者....