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代読
「代読〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
代読の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
だから」 細君は夫から頼まれてその中《うち》の最も大切らしい一部分を彼のために
代読した事はいわなかった。兄もそれぎり書類について語らなくなった。二人は健三の帰....
「錯覚数題」より 著者:寺田寅彦
ゃないですか」と聞いたら、そうではなくて、ただ論文を送っただけで、それをだれかが
代読したのだそうである。題目は朝鮮の河川の流域変更に関するものだそうである。なる....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
してまことに申し訳ないことでありました。やむを得ず私は大意を認めて三松氏に託し、
代読してもらいましたが、いまそれをここに記しておきます。 『鳥居博士は皆もすでに....
「魔都」より 著者:久生十蘭
るだけのことで、これも呆気なく済んでしまった。
祝辞の方は幸田節三が全部一人で
代読した。その中には内務大臣や陸軍大将の祝辞も交っていたが真疑のほどは判らない。....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
商売は、多く手紙のやりとりでする。若松屋惣七は、よく眼が見えない。お高が、手紙の
代読と代筆をするのだ。帳簿も、お高が整理していた。
三
お高は....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
議な詩人は終に冷たい骸となった。葬儀の時坪内先生の弔文が抱月氏か宙外氏かによって
代読されたことを記憶しておる。 子規居士は広島に在ってこの悲報に接したのであっ....
「小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
を朗読し、以下、文芸家協会(長田秀雄氏)国民文芸会(長崎英造氏)学士会(北村喜八
代読)三田文学(久保田万太郎氏)松竹興業株式会社(井上伊三郎氏)帝国劇場(山本久....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
るものは、その姓名を堂内の壁上に刻し、後日の記念となす。あたかもわが国の寺院に永
代読経の掲示あるがごとし。 英国にて宗教信者の家を見るに、内仏、神棚のごときも....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
秋 軽井沢にて) この第九巻「御産の巻」は、ごさんの巻と読んでいただきたい。現
代読みでは当然、おさんの巻と読むであろうが、古典平家の原語をそのまま巻題としたの....