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代車
「代車〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
代車の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運」より 著者:芥川竜之介
た女が通る。その後《あと》からは、めずらしく、黄牛《あめうし》に曳《ひ》かせた網
代車《あじろぐるま》が通った。それが皆、疎《まばら》な蒲《がま》の簾《すだれ》の....
「ほととぎす」より 著者:堀辰雄
、道綱にその少女を迎えに往って貰うことにした。出来るだけ目立たぬようにと、只、網
代車《あじろぐるま》の小ざっぱりとしたのを用意させて、それに馬に乗った男共を四人....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ない所を選んで、じゃまになる車は皆|除《の》けさせた。その中に外見《そとみ》は網
代車《あじろぐるま》の少し古くなった物にすぎぬが、御簾の下のとばりの好みもきわめ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
念である。 出発前二、三日のことである、源氏はそっと左大臣家へ行った。簡単な網
代車《あじろぐるま》で、女の乗っているようにして奥のほうへ寄っていることなども、....
「源氏物語」より 著者:紫式部
。そしてきわめて親しい人を四、五人だけおつれになり、昔の微行に用いられた簡単な網
代車でお出かけになった。 六条院のおいでになったことが伝えられると、 「どうし....
「源氏物語」より 著者:紫式部
かに変わらないはかない人間だからね」 としりぞけて、多数の人はつれずに身軽に網
代車に乗り、作らせてあった平絹の直衣指貫をわざわざ身につけて行った。宮は非常にお....
「源氏物語」より 著者:紫式部
召され、庇のない糸毛車が三つ、黄金作りの檳榔毛車が六つ、ただの檳榔毛車が二十、網
代車が二つお供をした。女房三十人、童女と下仕えが八人ずつ侍していたのであるが、ま....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
で参るな」 「鳥羽まで、おん供つかまつりまする」 「そうか」 後醍醐は、はや網
代車の内へ、お体の半ばを入れかけていたのだが、そこから、もいちど西園寺公宗、公重....