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令室
「令室〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
令室の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
んで、」と、手を伸して、巻莨をぐっ、と抜く。 「時に、いかがでごわりまするな、御
令室御病気は。御勝れ遊ばさん事は、先達ての折も伺いましてごわりましてな。河野でも....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
頼すべき副官の湯河原中佐とだけであった。 この物々しい地下街の中心である警備司
令室では、真中に青い羅紗のかかった大きい卓子が置かれ、広げられた亜細亜大地図を囲....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
聞きおわった艇長は、何おもったか、ものをもいわず、いそいでそこを去った。そして司
令室にはいった。 「いそぎの命令だ、各艇に時限爆薬がかくされているおそれがある。....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
一メートルはあったろう。上の部屋は、汽船でいうと船橋に相当するところであって、発
令室と呼ばれ、複雑な通信機がやっぱり環状にならんで据えつけられ、艇長リーマン博士....
「怪塔王」より 著者:海野十三
した。 絶望か? 兵曹長の心も、すこし曇って来ましたが、さて或日―― 司
令室 1 ここは怪塔の司
令室です。 この司
令室は、怪塔の三階の一隅....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
おい、リーロフ、君は、太刀川をこの部屋に閉じこめて見張をつけておけ、わが輩は、司
令室に行く、手配がすんだら君も後からすぐにやって来い」 そういいすてて、ケレン....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
んでいって、棚から帽子を出して、かぶった。 「お出かけになりますか」 「うん、司
令室へ入る」 「宇宙塵とは、なんですか」 「そんなことは、誰か他の者に聞け。今、....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
ため、病人は心が引立ち、気の狂ったのも安心して治りますが、免れられぬ因縁で、その
令室の夫というが、旅行さきの海から帰って、その風聞を耳にしますと――これが世にも....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
く人もないのに、秋の末の十二社、それはよし、もの好として差措いても、小山にはまだ
令室のないこと、並びに今も来る途中、朋友なる給水工場の重役の宅で一盞すすめられて....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
煙ったのは、五日月に青柳の影やや深き趣あり。浦子というは二十七。 豪商|狭島の
令室で、銑太郎には叔母に当る。 この路を去る十二三町、停車場|寄の海岸に、石垣....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
息を聞かざりしが、またも例の幻術《げんじゅつ》をもて首尾《しゅび》よく農学博士の
令室《れいしつ》となりすまし、いと安らかに、楽しく清き家庭を整《ととの》えおらる....