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令閨
「令閨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
令閨の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
の生活でどうにもできません。麹町区内幸町武蔵野新聞社文芸部、長沢伝六。太宰治様、
令閨《れいけい》様。」 月日。 「師走厳冬の夜半、はね起きて、しるせる。一、私....
「少女地獄」より 著者:夢野久作
》となる事を極度に恐れた彼女は、遂に絶体絶命の意を決して、この事を直接に白鷹氏の
令閨、久美子夫人に訴えたのであった。 然るに久美子夫人は、彼女の想像した通り、....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
用に供せらるるも、実際生計の助けとなる者あらず、以て権門勢家《けんもんせいか》の
令閨《れいけい》となる者を養うべきも、中流以下の家政を取るの賢婦人を出《いだ》す....
「頸飾り」より 著者:辻潤
。 「来る一月十八日月曜夕刻より官宅において舞踏大会相催し候ついては貴殿並びに御
令閨にも万障御繰り合わせの上御出席の栄を得度右および御案内候也」 宛名は二人の....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
美術学校に仏語を教授しておられる合田清氏の家とは遠縁に当るそうで、何んでも清氏の
令閨が合田医師の姪とかに当るということを後に至って知りました。 さて、私は、都....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
る。ある時早稲田南町の漱石氏の宅を訪問した時に席上にある一婦人は久保猪之吉博士の
令閨として紹介された。そうしてそれが当年漱石氏の下宿していた上野未亡人の姪に当る....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
たりしもの、当時さる会社の副頭取を勤めておらるる。この名望家の令嬢で、この先生の
令閨で、その上音楽の名手と謂えば風采のほども推量られる、次の室の葭戸の彼方に薔薇....