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仮宮
「仮宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仮宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
別なものとなりました。 その翌日は、お札の降ったところの原の真中に、白木造りの
仮宮《かりみや》が出来ました。その晩には
仮宮の前へ、誰がするともなく、おびただし....
「三木清を憶う」より 著者:豊島与志雄
た。当時、三木は埼玉県の鷺宮に疎開し、東京の自宅との間を往復していた。その鷺宮の
仮宮へ、高倉テル君が罹災者の姿で訪れてきた。これを三木は一晩世話してやった。人情....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ように薄曇ってしまったので、鼻をつままれてもわからないようなぬば玉の闇。本殿から
仮宮《かりみや》までの十町の道には、一間幅にずっと白砂が敷いてあるので、道筋だけ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、その中を、時の権力や貧苦とたたかい、諸人を説きあるいて、やっと明応の六年ころ、
仮宮の御遷宮をすることができたというのです。――ずいぶん呆れるじゃありませんか。....
「三国志」より 著者:吉川英治
速、仮小屋にひとしい宮を建てさせたりして、日夜、戦後の始末に忙殺されていた。 「
仮宮も出来あがったから、とりあえず、太牢を供えて、宗廟の祭を営もう」 袁紹は、....
「三国志」より 著者:吉川英治
おられた。 「ぜひもありません」 董承は、頭をたれて、 「――この上は、再び、
仮宮をお捨てあって、曹操が方へ、お落ちになられるが、上策かと思われますが」 す....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
もないほどな一平地でしかない。山頂だけに、小雨をもった烈風が蔀や廂を吹きなぐり、
仮宮にしろ、これが天皇の御寝ある皇居かと怪しまれるほどだった。 「火ノ用心!」 ....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
間でまた決して拝受者が上がッたりするような物いかめしい儀式ではない。宮内庁三階の
仮宮殿南ノ間が私たちの控えで、そしてそこの廊下を右折した西ノ間がすぐ授与式にあて....