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「仮枕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仮枕の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とがある、少々道を曲げて石部《いしべ》の宿《しゅく》なんざあどうだね、石部の宿の仮枕なんざあ悪くあるめえ」 「乙だね」 「石部には大黒屋という宿がある、あれへ行....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
みちゆき》は、件《くだん》の如くにして続きました。 その翌日の晩もまた、旅寝の仮枕――この仮枕が珍妙なる兼合いで、女に押され押されながら、土俵際の剣ヶ峰で廻り....
東上記」より 著者:寺田寅彦
りけん、なつかしき人々の顔まざ/\と見ては驚く舷側の潮の音。ねがえりの耳に革鞄の仮枕いたずらに堅きも悲しく心細くわれながら浅猿しき事なり。残夢再びさむれば、もう....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
解し、先生は「風吹きぬ」だと見ておられた。また『猿蓑』の、 押合うて寝ては又立つ仮枕 たゝらの雲のまだ赤き空 是は普通は旅の鋳物師の、朝早く立つ処と謂ってい....