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「仮装行列〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仮装行列の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
道には到るところにポスターが貼られていた。校庭に面した教室の板塀にもクラスの名と仮装行列の題を書いたポスターがそれぞれにあった。どのポスターにも桜の中に三の字の....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
、弓、鎗、すべて軍中のいでたちで、子供はいずれも引き馬に乗り、同勢およそ百余人の仮装行列が練り込んで来た。 本陣では皆門の外に出て見た。手習い子供のさかりの年....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ションのような人もある。この年若なフランス人は自国の方のカアナバルの祭りのころの仮装行列でも思い出したように、老幼の差別なくもみ合いながら通り過ぎる人々の声を潮....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
に驚くな。博多の松囃子を見ろ。町中が一軒残らず商売を休んで御馳走を並べて、全市が仮装行列をやるんだ。男という男が女に化けて、女という女が男に化けて飲み放題の踊り....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
塀、大寺の門、橋の欄干に顕われて、芸妓の屋台囃子とともに、最も注意を引いたのは、仮装行列の催であった。有志と、二重圏点、かさねて、飛入勝手次第として、祝賀委員が....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ともに打ちつれだって出て来たのだが、性来|粋《いき》がっている江戸ッ子の与の公、仮装行列のお供先を承っているようで、日光のかくかくたる街道すじを練ってゆくとなん....
雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
ような事は見られまい。また私の郷里では昔天長節の日に市の公園で「お化け」と称する仮装行列が行われた。これも真面目な勤勉な市民が羽目をはずして怠け巫山戯る日であっ....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
くりした参事官は、いったいこれはいつごろの風をしているので、このすいきょうらしい仮装行列をやってあるく人はたれなのだろう、といって、行列のなかの人にたずねました....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ってるだろうと、客のひとりは注意した。「なぜです?」とジルノルマン氏は尋ねた。「仮装行列があるからです。」すると祖父は言った。「それはおもしろい。そこから行きま....
美術学校時代」より 著者:高村光太郎
この美術祭には岩村先生が大いに力を入れて二三日間も続き、飾物も出来る運動会もやる仮装行列もやるという風で、僕らは裸体になって活人画をやった。こんな事から後に岩村....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
さ喰うさの伴奏《あいのて》には、謝肉祭《キャルナヴァル》の山車《だし》の品定め、仮装行列の趣向の月旦、祭典競馬の優勝馬の予想、オペラ座にて催される大異装舞踏会《....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
だから清盛は、神戸開港の恩人であるとして、昭和八年かの神戸市主催の「みなと祭」の仮装行列には、第一に、仮装の清盛を先頭に立てることにした。 ところが、清盛と聞....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
を、うっかりしていたが、ちょうど、この日の昼餐が済むと、直ぐから、二等船客発起の仮装行列なるものが、それこそジャランジャラン騒ぎでケビンの甲板を一周し二周したも....