» 仲よし

「仲よし〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仲よしの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
ろ》なのです。毎朝顔を合せる度にお互《たがい》の鼻の匂《におい》を嗅ぎ合う、大の仲よしの黒なのです。 白は思わず大声に「黒君! あぶない!」と叫ぼうとしました....
雛がたり」より 著者:泉鏡花
うな。……そして、少しその軋む音は、幽に、キリリ、と一種の微妙なる音楽であった。仲よしの小鳥が嘴を接す時、歯の生際の嬰児が、軽焼をカリリと噛む時、耳を澄すと、ふ....
婦系図」より 著者:泉鏡花
ないでも、居処が分らんじゃ、近火はどうする! 火事見舞に町内の頭も遣らん、そんな仲よしがあるものか、薄情だよ、水臭いよ。」 姉さんの震えるのを見て、身から出た....
怪星ガン」より 著者:海野十三
帆村も苦笑した。そういう有力なる後援者とは知らなかった。その方面のことは、かれと仲よしのカークハム編集長も教えてくれなかったのだ。この重大なことをなぜ教えようと....
火星探険」より 著者:海野十三
「張とネッド、そういえば見かけなかったようだね」 「おかしいじゃないか、あんなに仲よしの張もネッドも送って来ないなんて」 「うん、きっと二人とも怒ってしまったん....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
でしょう」 極刑だって、極刑といえば死刑だ。ああ、、それはたいへん。いちばんの仲よし、そして二人で力をあわせてこの天のはてまで旅をつづけてきたのに……。千ちゃ....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
て、たしかに気持のいいことだった。 それに児玉法学士も、あれ以来すっかり帆村と仲よしになり、調査隊の捜査のひまを見ては、鉱山の研究室へ帆村を訪ねることが多くな....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
は、艦長のコップに、また酒を満々と注いだ。 「なるほどなあ、――」 「ふだんから仲よしだったからいうのでありませんが、彼奴は実に珍しくえらい男です。そういうこと....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
―この硯箱を。」 「ちょいと、一度これを。」 と、お嬢さんは、硯箱を押させて、仲よしの押絵の羽子板のように胸へ当てていた『たそがれ』を、きちんと据えた。 「…....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
とおもいました。これもやはりわたしたちの心を動かすものでした。 空気と光は花と仲よしでした。それでも光がよけいすきなので、いつも光のほうへ、花は顔をむけました....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ヨハンネスもいいました。そこで、ふたりは、いっしょに出かけました。じき、ふたりは仲よしになりました。なぜといって、ふたりともいい人たちだったからです。ただ、ヨハ....
故郷」より 著者:井上紅梅
しに対して特別だった。誰もいない時に好く話をして、半日経たぬうちに我々はすっかり仲よしになった。 われわれはその時、何か知らんいろんな事を話したが、ただ覚えて....
母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
きました。しかししまいには凉しいいい日がつづきました。マルコは一人のおじいさんと仲よしになりました。それはロムバルディの人で、ロサーリオの町の近くに農夫をしてい....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
り見ても顔色を変える騒を知ってたので、昨夜、不動様の参詣の帰りがけ、年紀下ながら仲よしの、姉さんお内かい、と寄った折も、何は差置き橘之助の噂、お縫は見たままを手....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
留めた事がござりました。田舎寺のお小僧さんで、やっぱり朝稽古に通う、おなじ年頃の仲よしの友だちが来かかって、抱起したので助って、胸を痛めもしませんだが、もう一息....