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仲介
「仲介〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仲介の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
獄へ投げ込まれ、あのソクラテスと同じ運命に陥るはずであったのをペリクレスの有力な
仲介によってようやく免れることができた。そこで彼は用心のために亡命しランプサコス....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
ように思えた。かの女はあの母を見たあとにこの規矩男を見、切ない自分の「母子情」を
仲介にして自分に近づく運命を持ち、そして自分の心をこれほど捉え、これ程自分に馴れ....
「獄中記」より 著者:大杉栄
ツ、コツコツ、コツコツ。」 とまた隣りで壁を叩く音がした。そしてこの隣りの男を
仲介にして、その隣りの○○という男と、しばらく話しした。西川は他の二、三のものと....
「海底都市」より 著者:海野十三
を解決するために、代表者を数名えらんで海底都市へ派遣したまえ。及ばずながら、僕が
仲介をしてあげるから」 平和使節 トロ族の暴漢どもは、今や鳴りをしずめた....
「転機」より 著者:伊藤野枝
被害を及ぼした事がある。それが問題となって、長い間物議の種になっていたが、政府の
仲介で鉱業主と被害民の間に妥協が成立して、ひとまずそれは片附いたのだ。しかし水源....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
決めた。そなたの器量は神界で何もかも御存じじゃ。そなたはただ誠心誠意で人と神との
仲介をすればそれでよい。今更我侭を申したとて何にもならんぞ……。』 『左様な訳の....
「我が宗教観」より 著者:淡島寒月
だろう、といって不思議にしていましたが、自分のは豊公がイエズス教に入って、それを
仲介者として外国の智識を得たように、宗教そのものよりも、それに依って外人の趣味に....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
をおくって、彼から聴いた顛末を通告しようかと思ったが、彼になんらの相談もしないで
仲介の位地に立つことは、なんだか彼を裏切るような感じが強かったので、私は最後に決....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
れがわれわれの血を凍らせるほどの怖ろしい出来事であったとしても、そこにはある種の
仲介者があって、あたかも電気の線のごとくに、他の頭脳からわたしの頭脳へ流通させた....
「明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
も多かった。貸してくれるばかりでなく、又それを借りて行く客もある。つまりは番台を
仲介所にして、小説や雑誌の回覧を行っている形であった。一々に見物するわけでもある....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
る」と※声川島に喰って蒐ると、「先ア左も右くも一度会って見るサ」といわれて川島の
仲介で二葉亭と会見し、鼎座して相語って忽ち器識の凡ならざるに嘆服し、学堂のための....
「娘」より 著者:岡本かの子
当に運んだ。附添って行った母親の眼にも落度は無いように思われた。 ところが翌日
仲介者が断りに来た。 「何分にも、お立派過ぎると、あちらは申すんで――」 「立派....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の男女、あるいは外見上、偶然の機会で知り合った男女、または思いもよらぬ人の勧告、
仲介によって、男女は一生のかためを致します。しかしいずれも結びつくべき因縁があっ....
「消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
れだけで満足でしたがそれも日を経るにつれて段々と欲が出てきて、ただ逢って、他人を
仲介として話しているだけでは、どうにも満足出来なくなりました。せめて霊媒女(名は....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
本通りを一歩はずれると、目黒川のほとりに本照寺という小さい古寺がある。池田良栄の
仲介で荒川、石郷岡、一志の三人の出資者を得た私は、その本照寺の裏にある二十坪ばか....