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仲働
「仲働〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仲働の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
い。 件の次の明室を越すと、取着が板戸になって、その台所を越した処に、松という
仲働、お三と、もう一人女中が三人。 婦人ばかりでたよりにはならぬが、近い上に心....
「蠅男」より 著者:海野十三
、玄関から外に出た。 「えらい早うまんな。お散歩どすか」 奥から飛んで出てきた
仲働きのお手伝いさんが、慌てて宿屋の焼印のある下駄を踏石の上に揃えた。 「ああ、....
「美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
にと、頼んで従妹の家を辞した。 小夜子は九年前の記憶を辿って、その頃一緒にいた
仲働きのきよという女をよんで、当時の事をいろいろ訊いてみた。しかし、花のその後の....
「勘平の死」より 著者:岡本綺堂
右衛門) 女房 おさき (菊三郎) 倅 角太郎 娘 おてる (福之丞)
仲働き お冬 (栄三郎) 番頭 伝兵衛 同じく 弥助 同じく 和吉 (男女....
「鼠」より 著者:岡本綺堂
質屋を営んでいて、女房お此と番頭庄右衛門のほかに、手代三人、小僧二人、女中二人、
仲働き一人の十一人家内で、おもに近所の旗本や御家人を得意にして、手堅い商売をして....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
知れないので……」 「お菊さんが……。一体どうしたんです」 「きのうのお午すぎに
仲働きのお竹どんを連れて、浅草の観音様へお詣りに行ったんですが、途中でお菊さんに....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
と、十右衛門はなんだか迷惑そうに云った。「こうなれば何もかも申し上げますが、実は
仲働きのお冬という女に手をつけまして……。尤もその女は容貌《きりょう》も好し、気....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
で、半七はふと見かえると、どこかの寮らしい風雅な構えの門の前で、年頃は二十五六の
仲働きらしい小粋な女が、一人の按摩の袂をつかんで曳き戻そうとしているのであった。....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
って、源次が来た。その報告によると、上州屋の奉公人は番頭小僧をあわせて男十一人、
仲働きや飯炊きをあわせて女四人である。この十五人の身許を洗うにはなかなか骨が折れ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んな話です」 関口屋ではお由、お千代、お熊という三人の女を使っているが、お由は
仲働きで、他の二人は台所働きである。その晩はまだ残暑が強いので、裏口の空地にむか....
「書記官」より 著者:川上眉山
やりたく、三方四方面白くなくて面白くなくて、果ては焦れ出す疳癪に、当り散らさるる
仲働きの婢は途方に暮れて、何とせんかと泣き顔の浮世のさまはただ不思議なり。光代は....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
をききに来ます。どうぞ精々ご贔屓に。へい、私は仙介という者で」 などお三どんや
仲働きや、庭掃きの爺やにまで愛嬌を振り撤いた。三十がらみの小粋な男で、道楽のあげ....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
程アノ義母殺しの輪田夏子の墓へ参詣した所を見ると或いは此の疑いが当るかも知れぬ、
仲働きを勤めて居て主人の養女夏子とは懇意で有った為、昔の事を思い出して参詣したの....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
。そして揃って今日の悦びをいうのでした。父がその人たちに挨拶をします。気の利いた
仲働が、印ばかりの酒を出したようです。家の中では、旧い書生たちまで集って来て悦び....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
変な騒ぎで、漸々支度が整ったから、お國とともに手を取って忍び出でようとする処を、
仲働きの女中お竹が、先程より騒々しい物音を聞付け、来て見れば此の有様に驚いて、 ....