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仲継
「仲継〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仲継の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
したと触れ散らしたのであるまいか。昇天するだけの力を持った大仙が、崖頂まで大蛇の
仲継を憑《たの》まにゃならぬとは不似合な話だが、呉の劉綱その妻|樊《はん》氏とと....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
代と合わなかった。しかし恭一君はまだ子供なので、恭一君の一人前になるまで、老父が
仲継ぎするよりなかった。 患者は減り、家つきの田畑が食いつぶされた。 恭一君....
「鍬と鎌の五月」より 著者:黒島伝治
つ/\した、几帳面な藤井先生までが、野球フワンとなっていた。慶応|贔屓で、試合の
仲継放送があると、わざわざ隣村の時計屋の前まで、自転車できゝに出かけた。 五月....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
て、金さんに貸してやると同時に、自分も又貸しをしてもらうのである。つまり金さんを
仲継ぎにして、たがいに草双紙の廻覧をやっていたようなわけで、わたしはそれがために....
「無宿人国記」より 著者:吉川英治
の娘だ」 と、蒲団ぐるみ、抱きしめた。 そこへ、裏町の――軽輩な家中へ内職の
仲継ぎをしている老人が、見舞に来て、憤然と、 「丈八郎殿、貴公、とんだ濡れ衣をき....
「山の人生」より 著者:柳田国男
人望ある昔談りにほかならぬ。言葉が古風で聴取りにくかったという説明とともに、必ず
仲継者の潤飾が加わっているかと思う。それよりも大切な点はわずかな歳月、わずかな距....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
往々世間に存するところであるが、これをもって平安朝時代の俗法師に接続せしむべき、
仲継ぎの史料の学界に紹介せられたものはきわめて乏しい。この際において有益なる史料....