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仲良く
「仲良く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仲良くの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
時、またさっきの不快な感じが、力強く蘇生《よみがえ》って来るのを意識した。
「皆
仲良くしているわね。」
初子は家畜《かちく》を見るような眼つきをしながら、隣に....
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
せただしの味が「なんしょ、酒しょが良う利いとおる」のをフーフー口とがらせて食べ、
仲良く腹がふくれてから、法善寺の「花月《かげつ》」へ春団治《はるだんじ》の落語を....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
れたのではないだろうか?)己惚れの強い紀代子にはこれがたまらなかった。(あんなに
仲良くしていたのに……) やがて十日も豹一の顔を見ないと、彼女はもはや明らかに....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
「恐れ入りましたと云う以上は、弱い者いじめをしちゃあいけねえ。これからはお互いに
仲良くするのだ。そこで、お光。その旦那というのは何処の人だ」 「田町《たまち》で....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ことになったんですから、わたくしも七之助さんを無理になだめて、あの人がふだんから
仲良くしている隣り町の三吉さんのところへ一緒に相談に行ったんですが、隣りは空店で....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
やりましたよ。そこで可笑しいのはそれから一と月ほど経ちますとね、お登久と千次郎と
仲良く二人づれで私のところへ礼に来ましたよ。男が無事に済んだから好いようなものの....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
雌鶏の方は夏の末に斃ちてしまいまして、雄の方だけが残りました。それでもほかの鶏と
仲良く遊んで居りまして、ふだんは喧嘩なぞをした事もありませんでしたが、不意に気で....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、家内の者か、その判断がよほどむずかしいのですが、お定という下新造がお駒と特別に
仲良くしていたというのが却って疑いのかかる本で、もう一つには、松蔵が処刑になった....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
人部落にいた頃から彼女と獣達とは仲がよかったが、この木小屋へ来てからは一層両者は
仲良くなり、多四郎の留守を窺っては彼らは遊びに来るのであった。 その夜一晩待っ....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
いう車掌の談であった。 アンと仏とは、十三号車の中の、一つのコンパートメントを
仲良く占領することが出来た。 この十三号車は、わりあいすいていたようである。誰....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
して苦にもならなかった。大人達には親しめなかったけれど、同じ年輩の子供達にはすぐ
仲良くなり、餓鬼大将ぎみであった。よみ方の読本は、はじめっから最後の頁まで、すら....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
原杉子は一息ついた。が、 「私ね、あなた、好きですわ。あなたの感じ、素晴しいわ、
仲良くなりましょうね。一度、六ちゃんと三人で飲みましょうよ。私、うれしいわ。あな....
「イワンの馬鹿」より 著者:菊池寛
弟たちが財産の分け方でけんかをするだろうと思っていたのに、べつにいさかいもなく、
仲良く別れて行ったので大へん腹を立てて、早速三人の小悪魔を呼び集めました。そして....
「雪の夜」より 著者:織田作之助
と察して、坂田はそのためのこの落ちぶれ方やと、殆んど口に出かかったが、 「へえ。
仲良くやってまっせ。照枝のことでっしゃろ」 楽しい二人の仲だと、辛うじて胸を張....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
立小屋に住んで亜炭を売り、鉄嶺では金がなくてとうふばかり食っていた。大工の細君と
仲良くなり、逢引きがばれて、鉄嶺を逃げ出し上海に流れた。上海で、通称“神戸の小母....