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仲良し
「仲良し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仲良しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三四郎」より 著者:夏目漱石
へ出入《でいり》をなさるんですね」 「ええ。死んだにいさんが広田先生とはたいへん
仲良しだったそうです。それに美禰子さんは英語が好きだから、時々英語を習いにいらっ....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
堂は何時ものように、女工たちがガヤ/\と自分の場所を仲間たちできめていた。お君は
仲良しの女工に呼ばれて、そこで腰を並べて、昼食をたべた。 ――ねえ! ワザ/....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
けられ、そこで修行をするうちに、空を飛ぶ鳥や地に這《は》う虫、山に棲《す》む獣と
仲良しになり、茂太郎が西といえば西、東と言えば東、前へと言えば前、後ろへと言えば....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
ってみても、すぐわかるけれど、土というものは、案外かたいものだよ」 と、一郎の
仲良しの松木亮二《まつきりょうじ》が、いったことである。 「そんなに、かんたんに....
「火薬船」より 著者:海野十三
た。 どうも、さっきから、竹見のそぶりという奴が、一向腑におちない。あれほどの
仲良しの竹見から、ナイフを、なげつけられようなどとはまったく想像もしなかったので....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ると彼らは、ゼレミーを捜しに行くこともあった。ゼレミーは漁夫で、ゴットフリートと
仲良しだった。三人は月の光を頼りに、その小舟に乗って走った。櫂《かい》からしたた....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
日もお話いたしましたが、生意気な野郎で、名人気どり、仲間を怒らせやがるばかりで、
仲良しなんて一人だって居やしませんや。色女なら一人ぐらいは居たかも知れませんが、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
型の日本犬は、犬同志だとむやみにケンカしたがるが、猫だのほかの小さな動物などとは
仲良しになる習性がある。要するに臆病だから、相手が怖いためにケンカを急ぐオモムキ....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
している、若い時分は、詩文と、名筆で知られていた、浜節子という、これも浜子の古い
仲良し友達で、朱絃舎の一員である人の、邸の表広間を借りることにした。 で、便次....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
きや、優しい歯並らびが露れて本当に可愛いい少女の容貌になる。 此の母娘は評判の
仲良しで近所の人達は彼女等が姉妹か親友のようだと言う程、何事をも共同でやっていた....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
で植えつけられたのも、何かの縁だ。それに、おれはあの青蛇団と留置場の中ですっかり
仲良しになったんだよ。彼等の気持は、おれが一番良く知ってるんだ。大量手術でむつか....
「眼鏡」より 著者:織田作之助
と、訊いてみた。 「それはね、――」兄嫁はちょっと口ごもって、「あたしの一番の
仲良しをあの晩お呼び出来なかったからよ。それが悲しかったの」 「どうして、お呼び....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
した。和泉守は年も若し、家柄も正しく、武勇もすぐれた者じゃ。殊にわしとは日頃から
仲良しじゃで、妹をくりょうと約束した。本人ばかりでなく、父の伊豆守にも言い聞かせ....
「こんにゃく売り」より 著者:徳永直
目をほどこしてから、受持の先生に引率されて帰ってきたが、それから林と私はますます
仲良しになった。 あるとき林の家へいって遊んでると、林が大きな写真帳をもってき....
「空晴れて」より 著者:小川未明
た。 彼は、自転車のけいこをしながら、いつか空き地に遊んでいる近所の子供たちと
仲良しになりました。子供を好きな彼は、そこに田舎の子と都会の子と、なんら純情にお....