仲買[語句情報] »
仲買
「仲買〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仲買の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
場所の海底の模様、大釜を据えるべき位置、桟橋の改造、薪炭の買い入れ、米塩の運搬、
仲買い人との契約、肥料会社との交渉‥‥そのほか鰊漁の始まる前に漁場の持ち主がして....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
ぎてね。始末に困るんだよ」 こんな鷹揚なものの云い方をしながら父親は獲物を鰻|
仲買に渡した。憐れな父子と思いながら小初はいつか今夜の父の漁れ高を胸に計算してい....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
さい。胸、悪るい。肺病。ヘアネットの髪、田舎の辮髪者の髪、三銭か四銭で切らして、
仲買人、公司へ持って来て売る。辮髪切らない者、税金を出せという。公司、
仲買人の持....
「文化祭」より 著者:坂口安吾
るでしょう。東京のアナタ方は四百五十円だの五百円でお買いになるそうですが、ボクが
仲買人に売るのは一俵五十五円です。五十円と云うのを五円つりあげるのに数日の論戦が....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
明治十二三年に優秀な真珠貝の産地であることが発見されて、諸国から真珠貝採取船や、
仲買人が雲集し、銀行も出張して、真珠景気の盛大なこと。明治十八年には日本の潜水夫....
「米」より 著者:犬田卯
りたその中年の男――選挙ブローカーもやれば、墓碑の下文字も書く、蚕種、桑葉、繭の
仲買いもやれば、雑穀屋の真似もやると言ったような存在――俗称「塚屋」で通っている....
「猫と村正」より 著者:小酒井不木
、同意を表すると、その人は次のような恐しい物語りをはじめた。 私は日本橋に株式
仲買店を持つ辻というもので御座います。御承知のとおり、株屋などというものは非常に....
「現場の写真」より 著者:小酒井不木
ください」 と、俊夫君は言いました。 四月二十日の午前二時頃、浅草Y町の株式
仲買人鈴木泰助は、自宅で何者かに殺されていることが発見された。発見したのは、同家....
「一日一筆」より 著者:岡本綺堂
一 五分間 用があって兜町の紅葉屋へ行く。株式
仲買店である。午前十時頃、店は掻き廻されるような騒ぎで、そこらに群がる男女の店員....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
くれた。大阪では安土町の渡辺市兵衛氏、この方は以前からなかなかの資産家で今は株式
仲買業及び朝鮮で交易することを専門にして居りますが、以前は船場で泉清という名高い....
「鮪を食う話」より 著者:北大路魯山人
したのである。日本では薄遇の鬢長、米国にもてるというので、一昨年のことだ、漁村の
仲買人はいっせいに輸出準備をしたのであったが、時も時、鬢長君なにを感じるところあ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
出たものなら、大阪の煤煙どころではない、とても安心して寝てもおられないと、北浜の
仲買人などはこぼしていた。 ある人は、弘法大師のお降らせになった不思議な雨だと....
「金魚売り」より 著者:小川未明
じいさんは、春のさびしい道を歩いていました。 このおじいさんは、これらの金魚を
仲買や、卸屋などから買ってきたのではありません。自分で卵から養成したのであります....
「雨」より 著者:織田作之助
新品の電球も扱っていて、電球工場から仕入れたのを地方の会社や劇場に納入する一種の
仲買いの様なことをしていたが、時々|刺青のたあやんと称する男が、五百個千個と電球....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
利はことごとく失われて、一時はかなり困った事であったという。今では麻裏草履の製造
仲買で数万の富を有しておられるそうな。 右五十余通の文書の中には、朔日より七日....