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「仲間外れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仲間外れの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
ぬと云って学者を馬鹿にした。話が早わかりせぬと云って算盤《そろばん》を取るものを仲間外れにした。十両の花火のパッと消えて行くのを喜び、初|松魚《がつお》に身代を....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
た。 ――お前も案外鈍感だな。一緒に働いていて、河田や石川たちから何処ッかこう仲間外れにされていることが分らないのかな。 彼はだまって外ッ方を向いた。――然....
爆弾太平記」より 著者:夢野久作
仕事に掛かってケツカル。朝鮮中の役所という役所の当り当りにスッカリ手を廻わして、仲間外れの抜け漁業ばっかりを検挙させよるから、吾々の眼に止まらんです。……今来て....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
の鼻息の荒さを艇長に伝えて艇長を動かしたせいもあろう。 ベラン氏だけは、ついに仲間外れになった。そして残りの五名の記者は、イレネに伴われて、はじめて展望室に足....
クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
スクルージの姪の姉妹達の一人に明らかに眼を着けていた。と云うのは、独身者は悲惨な仲間外れで、そう云う問題に対して意見を吐く権利がないと返辞したからであった。これ....
子を奪う」より 著者:豊島与志雄
の室で何をしてるのだろう? そんなことが夢のように気にかかった。そして自分一人が仲間外れの不用な人間のように思われてきた。そうだ、皆はこの自分が同席しない時の方....
アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
口重であった。八、九歳頃の彼はむしろ控え目で、あまり人好きのしない、独りぼっちの仲間外れの観があった。ただその頃から真と正義に対する極端な偏執が目に立った。それ....
回想録」より 著者:高村光太郎
持の連中などで対等のつきあいをしようと思った人達が居たりして、そういう時は何時も仲間外れをしていたが、金がないと言ってもどうしても本当にしなかった。後々まで何の....
がちゃがちゃ」より 著者:香倶土三鳥
ました。 ところへ一匹の轡虫が飛び込んで来ました。 「何だ貴様たちは! おれを仲間外れにして音楽会をやるなんて失敬なやつだ。そんなことをするならおれがまぜ返し....