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任
「任〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
任の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
を聞かないと云う訳には行かなかった。が、同時にまた不吉な予感と茫漠とした一種の責
任感とが、重苦しく私の心の上にのしかかって来るような心もちもした。私はそれらの不....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
がその中に私はある官辺の用向きで、しばらく韓国《かんこく》京城《けいじょう》へ赴
任《ふにん》する事になりました。すると向うへ落ち着いてから、まだ一月と経たない中....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
習慣通り、敵打《かたきうち》の旅に上《のぼ》る事になった。甚太夫は平太郎の死に責
任の感を免《まぬか》れなかったのか、彼もまた後見《うしろみ》のために旅立ちたい旨....
「袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
――私はその寂しさに震《ふる》えながら、死んだも同様なこの体を、とうとうあの人に
任せてしまった。愛してもいないあの人に、私を憎んでいる、私を蔑《さげす》んでいる....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
いよ悄気《しょげ》る)僕もどうなるかと思っているのです。
編輯者 どうもそう無責
任では困りますなあ。しかし何しろ半時間ばかりでは、急に書いても貰えないでしょうし....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
を売るまでに、邪慳《じゃけん》な継母《ままはは》との争いから、荒《すさ》むままに
任せた野性だった。白粉《おしろい》が地肌《じはだ》を隠したように、この数年間の生....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
軍を待ちわびている。もしこのまま手をつかねて倭軍《わぐん》の蹂躙《じゅうりん》に
任せていたとすれば、美しい八道の山川《さんせん》も見る見る一望の焼野の原と変化す....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
たように眼をつぶった。
「万事にかない給うおん主《あるじ》、おん計《はか》らいに
任せ奉る。」
やっと縄を離れたおぎんは、茫然《ぼうぜん》としばらく佇《たたず》....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
るのも同じことである。すると意志の自由にはならない。意思の自由にならない行為は責
任を負わずとも好《よ》いはずである。けれどもお嬢さんは何と思ったであろう? なる....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ながら妙な曇りを落させた。と云っても、勿論彼が、彼のした行為のあらゆる結果に、責
任を持つ気でいた訳ではない。彼等が復讐の挙を果して以来、江戸中に仇討が流行した所....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
とたたないうちに、突然官命を受けた夫は支那《しな》の漢口《ハンカオ》の領事館へ赴
任《ふにん》することになるのです。
主筆 妙子も一しょに行くのですか?
保吉....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
余憤《よふん》の消えないように若い下役《したやく》へ話しかけた。
「これは君の責
任だ。好《い》いかね。君の責
任だ。早速|上申書《じょうしんしょ》を出さなければな....
「魚河岸」より 著者:芥川竜之介
界隈《かいわい》では知らぬものはない。それを露柴はずっと前から、家業はほとんど人
任せにしたなり、自分は山谷《さんや》の露路《ろじ》の奥に、句と書と篆刻《てんこく....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
り御添書ありしに学校へも入れ申さぬは不本意なれど、御覧の如くの体なれば何事も心に
任せず、ここに新たに設けし活版所あり、しばらくこの職工となりたまいてはいかに、他....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
まだ商売かえをするつもりか」と聞いて、それから「ペインという助手がやめて、その後
任が欲しいのだが、なる気かどうか」という事であった。ファラデーは非常に喜び、二つ....