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「任す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

任すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
魔術」より 著者:芥川竜之介
、さも魔術の名人らしく、横柄《おうへい》にこう答えました。 「じゃ、何でも君に一任するから、世間の手品師《てじなし》などには出来そうもない、不思議な術を使って見....
或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
達雄を思っているのです。いや漢口《ハンカオ》ばかりじゃありません。外交官の夫の転任する度に、上海《シャンハイ》だの北京《ペキン》だの天津《テンシン》だのへ一時の....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
事件によって死刑執行をうけた。よってアリシア区の主任は当分のうち本大臣アサリが兼任する。なお女学員バラに臨時副主任を命ずる。終り」 ペンとバラの二人は、電気に....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
れ給え」 航空大尉と、理学士と、軍医との協同実験が始まった。これは川波大尉が担任する研究題目で、航空学に関する動物実験なので、気圧の低くなった硝子鐘のなかに棲....
戦話」より 著者:岩野泡鳴
帰ることが出来んなら、いッそ戦線に於て死にます』云うたら、『じゃア、お前の勝手に任す』云うて、その兵はいずれかへ去った。この際、外に看護してくれるものはなかった....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
研究班は解散し、それにかわって第一宇宙戦隊が編成せられ、左倉少佐が、その司令に就任することが内定しているというのであった。 「ほう、第一宇宙戦隊。いよいよ宇宙戦....
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
に勤めた小官吏です。この度飛騨の国の山中、一小寒村の郵便局に電信の技手となって赴任する第一の午前。」 と俯向いて探って、鉄縁の時計を見た。 「零時四十三分です....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
影をも納めて、野に山に棄つるがごとく、絶所、僻境を望んで飛騨山中の電信局へ唯今赴任する途中である。すでに我身ながら葬り去った身は、ここに片袖とともに蘇生った。蘇....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
窮したが、なお頑固に前説を固持して贓品の追徴をしなければ、彼は即刻民政の職務を辞任すると言った。けれど少尉殿はびくともせず、「どうぞ御随意になさいませ」と言った....
良夜」より 著者:饗庭篁村
金もともに燬くるかと疑わるる炎暑の候にまたかくの如く無尽の涼味を貯えて人の取るに任すとは有難き事なりと、古人の作中、得意の詩や歌を誦するともなく謡うともなくうめ....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
って、養家にありても最初のうちは実家に返すことを拒みしかど、今はむしろ、その心に任す方よからんと考うるに至れりとぞ。 養女「とく」の一身上に関する前後の事情す....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
案ではなかったともいうし、刮目すべきほどの入換えでもなかったが、左に右く鴎外が就任すると即時に断行された。研究報告書は経費の都合上十分抱負が実現されなかったが、....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
て相談したところが、一夕の歓談が忽ち肝胆相照らして終に川島の配下に学堂の提調に就任する事となった。 川島浪速の名は今では知らないものはない。満洲朝滅亡後北京の....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
あらず。 一寺住職すなわち牧師たるものは、その寺の礼拝、説教、婚礼、葬式等を主任するほかに、ときどきその檀家信徒を巡回し、起居安否を尋問し、病客あるときはその....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
だことも記憶にあるが、遂に私は日蓮聖人に到達して真の安心を得、大正九年、漢口に赴任する前、国柱会の信行員となったのであった。殊に日蓮聖人の「前代未聞の大|闘諍一....