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「伊佐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

伊佐の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠義」より 著者:芥川竜之介
が、後《のち》になって考えれば、幾つもあった。――第一に、その年三月中旬、品川|伊佐羅子《いさらご》の上屋敷《かみやしき》が、火事で焼けた。これは、邸内に妙見《....
風の又三郎」より 著者:宮沢賢治
。一郎。」 また明るくなりました。草がみないっせいによろこびの息をします。 「伊佐戸《いさど》の町の、電気工夫の童《わらす》あ、山男に手足いしばらえてたふだ。....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
交換された後に、彼は自分のそばに立っている小柄の娘を僕に紹介した。それが彼の妹の伊佐子というので、年は十九であるそうだが、いかにも雪国の女を代表したような色白の....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
と飛び下りて、たちまち、はげしい戦をはじめました。 そのとき忍熊王の軍勢には、伊佐比宿禰というものが総大将になっていました。それに対して皇后方からは建振熊命と....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
られた。勿論同船者は他にもあって、物頭役の戸塚甚五左衛門とか、平士の長野、岡部、伊佐岡とかいう者も乗組んでいて、戸塚はじめ我々の家来なぞもあるから、随分多人数が....
蛸の如きもの」より 著者:豊島与志雄
人だ。誰だったろう。右側の女が、左側の女の方へ寄っていって、囁くように言う。 「伊佐子さん、御病気でしたって、もうおよろしいの。」 左側の女は、頷きの会釈をす....
白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
呼びにくいように感じられるので、どの人もみな申合せたように奥さんと呼び、その娘を伊佐子さんと呼んでいました。家の苗字は――仮りに堀川といって置きましょう。 十....
鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
出勤しているというのです。 わたくしの家には男の児がなく、姉娘のわたくしと妹の伊佐子との二人きりでございますから、順序として妹が他に縁付き、姉のわたくしが婿を....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
東は幾んどすべて賊に附して、結城親朝さへ心を飜しぬ。唯々宗祐の関城を根拠として、伊佐城主の伊達行親、真壁城主の真壁幹重、大宝城主の下妻政泰、駒城主の中御門実寛だ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
後藤三右衛門、並びに中山法華経寺事件にて病死の体でお暇《いとま》を賜わった本性院伊佐野の局《つぼね》、御側役八重、それらの者で家定公御双生の御兄君捨蔵様の御居所....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
…あなたも知っている人物だから、名を言ってもかまわない……その男というのは、神月伊佐吉です」 新婚早々の細君を鎌倉に残し、英国の戴冠式に行っている間に、刃傷沙....
種山ヶ原」より 著者:宮沢賢治
くなりました。草がみな一斉《いっせい》に悦《よろこ》びの息《いき》をします。 「伊佐戸《いさど》の町の、電気|工夫《こうふ》の童《わらす》ぁ、山男に手足ぃ縛《し....