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伊勢乞食
「伊勢乞食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伊勢乞食の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
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「放浪」より 著者:織田作之助
下肥を積んだ船が通った。ふと六貫村のことが連想され、金造の声がきこえた。わりゃ、
伊勢乞食やぞ、杭(食い)にかかったらなんぼでも離れくさらん。にわかに空腹を感じて....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
など一顧の価値も無い。第一に、純粋の大阪人が、今、幾人残っているか? 近江泥棒、
伊勢乞食と、矢張り一口に云われる人間が、入込んできて、大阪人になっている――紀州....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 伊勢の人は斯様《かよう》な光栄ある土地に住んでおりながら、どうしたものか「
伊勢乞食」というロクでもない渾名《あだな》をつけられていることは甚だ惜しいことで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
方《かみがた》の奴は油断がならねえ、ことにこの江州者ときては、昔っから近江泥棒、
伊勢乞食といって、こすいことにかけては泥棒以上だから油断も隙《すき》もありゃしね....
「放浪」より 著者:織田作之助
下肥を積んだ船が通った。ふと六貫村のことが聯想され、金造の声がきこえた。わりゃ、
伊勢乞食やぞ、杭(食い)にかゝったらなんぼでも離れくさらん。にわかに空腹を感じて....