伊勢湾[語句情報] »
伊勢湾
「伊勢湾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伊勢湾の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乱世」より 著者:菊池寛
れた。春が来たことが、幽囚の人たちにも感ぜられた。寺が高地にあるために、塀越しに
伊勢湾の波が見えた。波の面までが、冬らしい暗緑色を捨てて、鮮やかな緑色に凪いでい....
「赤外線男」より 著者:海野十三
る位が関の山だが、赤外線写真で撮すと、雲のあなたに隠れて見えなかった静岡湾を始め
伊勢湾あたりまでが手にとるように明瞭に出る。 この紫外線も赤外線も、同じ光線で....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
夜 六、七十 同 30日 夜 二〇 名古屋、
伊勢湾 31日 未明 三〇 瀬戸内海、北九州 ....
「伊吹山の句について」より 著者:寺田寅彦
もたらす北の季節風が、若狭近江の間の比較的低い山を越えて、そして広い琵琶湖上から
伊勢湾のほうへ抜けようとする途中で雪を降らせるというのであるらしい。特に美濃近江....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
ですか。『笑いの海』の『笑い』というのは、どんなことですか」 「それは地名だよ。
伊勢湾の伊勢と同じことだよ。しかし一説に『笑いの海』の黒ずんだ形がなんとなく笑っ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ずに、伊豆半島を横切り、駿河湾を横断し、清水辺から陸地にかかって渥美半島先端から
伊勢湾を通過。つまり伊東上空をとんでいたのは旅客機だったことが判った。思うに昨春....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
』を沈めてしまった。 ――ああ太平洋上戦雲|暗澹《あんたん》たりだ。 聯合艦隊
伊勢湾に集る この形勢を見た米国大使は、わが外務大臣に最後|通牒《つうちょう》....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
、想到せずにいられなかった。 ところが、それにもまけない悲惨な民衆が、こんどの
伊勢湾颱風では、目のまえにおかれている。六百年の昔でもない、今日の日本のまン中の....
「洗いづくりの美味さ」より 著者:北大路魯山人
ある。さかなによっては、紀州、四国、九州ももちろん瀬戸内海に同列するものである。
伊勢湾あたりから漸時西方に向かい、瀬戸内海に入るに及んでは、誰しもなるほどと合点....
「若狭春鯖のなれずし」より 著者:北大路魯山人
ぎると言うのは、私の独断ばかりではない。由来通人の定評するところである。 全く
伊勢湾から東方の海となると、美味いさばの漁獲は望み得ない。東京市場で手に入る近海....