伊良[語句情報] »
伊良
「伊良〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伊良の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夏秋表」より 著者:立原道造
なものが降っていたのに、私のめぐった線は明るく白じらしく晴れていた。帰るさ、私は
伊良湖岬に杉浦明平を訪ねた。すると、杉浦明平が僕にゆうすげの花を岩かげに教えるよ....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
空が別れる、上郡から志摩へ入って、日和山を見物する。……海が凪いだら船を出して、
伊良子ヶ崎の海鼠で飲もう、何でも五日六日は逗留というつもりで。……山田では尾上町....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ば、その正直者は、それで心機の転換もできる、という心か。それで、蒲郡とも言わず、
伊良湖崎《いらこざき》とも言わずに、肥後の熊本と呼びかけたのは、つまりこの尾張名....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ものとおもわねばならぬ。 ○ うつせみの命を惜しみ波に濡れ
伊良虞の島の玉藻苅り食す 〔巻一・二四〕 麻続王 麻続王が伊勢の
伊良虞に流され....
「骨仏」より 著者:久生十蘭
に寝たまま、半蔀《はじとみ》の上の山深い五寸ばかりの空の色を横眼で眺めていると、
伊良がいつものように、「きょうはどうです」と見舞いにきた。 疎開先で看とるもの....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
東国の民謡だった東歌だののほかは、割に少いのである。 うつそを麻績の王海人なれや
伊良胡の島の玉藻刈り食す などは『常陸国風土記』には板来、つまり今の潮来の歌とし....
「参宮がえり」より 著者:田中貢太郎
明治五年|比の晩春の夕方、
伊良湖岬の手前の磯に寄せて来た漁船があった。それは参宮帰りの客を乗せたもので、五....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
向うところは韃靼の黒い遥かな大うねりの波濤の彼方である。 鷹ひとつ見つけてうれし
伊良古崎 芭蕉 これだなと私は思った。 あ、アイヌが先刻から見あげてい....