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伊藤整
「伊藤整〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
伊藤整の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
によってはローレンス的な世界観へ行く理由もあるのだが(ローレンスの『恋愛論』――
伊藤整訳による――は可なり莫迦げた観察も含まれているが一読に値いするものと思う)....
「数言の補足」より 著者:宮本百合子
八月七日の本紙に、
伊藤整氏が同氏の作「幽鬼の町」に就て書いた私の月評に反駁した文章を発表された。編....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
鎌倉夫人」があり、阿部知二氏の「幸福」があり、石坂洋次郎氏「若い人」、舟橋聖一、
伊藤整等の諸氏の作品がある。いずれもこれ等の作品は素材の広汎さ、行動性、溌溂さを....
「観念性と抒情性」より 著者:宮本百合子
あるがままの姿は決して心理でもなければ諷刺でもない
伊藤整氏の近著『街と村』という小説集は、おなじ街や村と云っても、作者にとってはた....
「今日の文学の諸相」より 著者:宮本百合子
路的打開の標本として、中野重治氏の「空想家とシナリオ」の車善六という人物の出現、
伊藤整氏の得能五郎の存在、徳永直氏の一田福次の存在にふれておられた。 一つの着....
「五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
減退に伴って不利になって来た」(日本文芸家協会編『創作代表作選集』第四の序文――
伊藤整)不利は、物的事情にとどまらず、業者とその気分に雷同する一部の作家間に、も....
「現代文学の広場」より 著者:宮本百合子
あるばかりか有害でさえあるという事実を批判しきれなかった。 その討論の時期に、
伊藤整も東京新聞の文芸欄で発言した。肉体小説、中間文学に対する彼のもの言いは、非....
「しかし昔にはかえらない」より 著者:宮本百合子
学流派を旗じるしとしていないという点である。また「『戦旗』創刊と対立するもの」(
伊藤整「新興芸術派と新心理主義文学」近代文学八月)として、『近代生活』『文芸都市....
「人間性・政治・文学(1)」より 著者:宮本百合子
文学にあるゆがみそのものを反映したにとどまる、という自己批判としてよみとられる。
伊藤整は、「芸術の本来の性質から、」「日本の実作家のペンと紙との間に入りこんで、....
「「道標」を書き終えて」より 著者:宮本百合子
の方法は、わたしにとって、「それによって創作する」という方法――ジョイスの方法と
伊藤整の小説のような関係には、なかった。わたしらしい、はためかまわずの方法で「道....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
一種云いつくせない味です。 『文学者』という雑誌が刊行されました。同人としては、
伊藤整、板垣直子、春山行夫、丹羽文雄、本多顕彰、徳永直、徳田一穂、岡田三郎、尾崎....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かいる人も見つかりましょうから。
本月はね、十五日までまだつづきがいそがしく。
伊藤整の作品のブックレビューなどしなければなりません。私はこの作家はこのみません....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
すが、日大あたりの芸術科って先生はひどいのね。久野だの浅原だのというひとなのね、
伊藤整なんかましな部らしい。ここの映画科でとった「日大」とかいう画は、迚もひどい....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
は、法律家の資格はない。これが「長」と名のつく法の運用者であるから、なさけない。
伊藤整の方が、よほど冷静で中正を失くしていない。法に対処した態度に於て、アベコベ....
「文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
著しいことは、意味のあることだが、そうでない作家にも若い時代としては阿部知二とか
伊藤整とかいう評論家兼任の者が少なくない。さてこの評論家兼任の作家と評論をやらぬ....