伊賀袴[語句情報] » 伊賀袴

「伊賀袴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

伊賀袴の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
驚いたように云った。 「おや」と子供も驚いたように云った。赤い頭巾に赤い袖無し、伊賀袴を穿き、黐棹を持った、それは十三四の鳥刺であった。 他ならぬ高坂甚太郎で....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
いた。それは戸外の光景であった。鏡に写った人物は、八十余りの老人で、胴服を着し、伊賀袴を穿き、夜目に燃えるような深紅の花を、一茎右手に持っていた。 「気色の悪い....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
脚というのである。しかし不思議にも智的に見える。学殖は相当深いらしい。筒袖を着て伊賀袴を穿き、松葉杖をついている。年は二十七、八でもあろう。 桔梗様は昆虫館主....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
ろう? その風采から調べなければならない。同勢はすべてで二十人であったが、筒袖に伊賀袴を穿いていて、腰に小刀を一本だけ帯び、切れ緒の草鞋をはいていた。で、風采か....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
れた。 だがその他には何があったか? その火の光に朦朧と照らされ、袖無を着、伊賀袴を穿いた、白髪白髯の老人と、筒袖を着、伊賀袴を穿いた、十五六歳の美少年とが....
五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
と新左衛門との間に、見慣れない人間が坐わっていた。 黒小袖を着、黒頭巾を冠り、伊賀袴を穿き、草鞋ををつけた、身真黒の人間であった。いつ来たものとも解らなかった....
『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
間もなく足駄の雪を蹴りながら傘を担いで登ってくる男を発見した。剣術の竹胴をつけ、伊賀袴をはいて手甲をかけている。これは、有村次左衛門であった。 『遅くなってすま....